株式明日の戦略-3日続落で週間では4桁の下落、警戒ムードの強い地合いが続くか
18日の日経平均は3日続落。終値は175円安の31450円。米10年債利回りの上昇を嫌気して米国株が売られたことや、朝方に中国恒大集団の破産が伝わったことなどを受けて、寄り付きから300円を超える下落。前場ではすぐに下げ止まって切り返し、一時プラス圏に浮上するなど押し目を拾う動きが活発となった。しかし、プラスの場面が一瞬であったことや、午後に入ってアジア株が弱含んできたことなどから、後場は売り直される展開。再び下げ幅を300円超に広げたところでは切り返し、前場の安値は下回らなかった。また、終盤にかけてはやや下げ幅を縮めたが、3桁の下落で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8800億円。業種別では卸売、パルプ・紙、石油・石炭の3業種のみが上昇。一方、電気・ガス、小売、建設などの下げが大きくなった。証券会社が目標株価を引き上げた円谷フィールズホールディングス<2767.T>が急騰。半面、証券会社が投資判断を引き下げた神戸製鋼所<5406.T>が大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり334/値下がり1448。米アプライド・マテリアルズが決算を発表して時間外で上昇したことを材料に、アドバンテストやソシオネクストなど半導体株が堅調。三菱商事や川崎汽船など市況関連の一角に買いが入った。月次が好感されたDDグループが大幅高。延期していた決算発表日の前倒しを発表したAbalanceは買いが殺到してストップ高となった。
半面、インバウンド色の強い銘柄の下げが目立っており、OLC、サンリオ、ハナツアーなどレジャー関連が大幅安。高島屋や三越伊勢丹など百貨店株も大きく売られた。中国人訪日客の取り込みに強みを持つラオックスは直近急伸の反動もあって11.1%安。新作ゲームの事前登録100万人突破を発表したAimingは、買われる場面があったものの目先の材料出尽くし感が強まり、14.4%安と大きく値を崩した。
日経平均は大幅安。テクニカル面では週足の節目である13週線(32334円、18日時点、以下同じ)を週末の値(31450円)で下回った。先週や先々週は下回る場面はあったものの、金曜の時点では上回っていた。しかし、今週の動きが弱かったことで同水準はサポートにならないとの警戒が強まり、売りに勢いがついた。週足でみた下値のメドは26週線(30362円)となる。ただ、33000円を超えて頭打ち感が出てきた後、32000円近辺ではしばらく底堅い動きが続いていた。その点では次の心理的節目の31000円もサポート水準として期待できる。31000円をあっさり割り込んでしまうようだと、メディアで「日本株バブル崩壊!」などと取り上げられやすくなる。来週は31000円より上で推移できるかに注目したい。
【来週の見通し】
軟調か。国内は材料に乏しく、外部環境に神経質となる展開が想定される。23日発表予定の米エヌビディアの決算と、24日~26日の期間で開催されるジャクソンホール会合が注目イベント。ただ、ジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の講演が始まるのは日本時間で金曜25日の夜23時05分からと伝わっており、この内容を来週には消化できない。パウエル議長の発言が米国株の売り材料になる可能性もあることから、米国株も会合前に腰の入った買いは期待しづらい。エヌビディアが決算で買われるようなら国内半導体株には好影響が見込まれるが、米国の長期金利が上昇傾向にある点はグロース株には警戒材料。スケジュール的にリスク回避の売りに押されやすく、一時的な反発はあっても下落基調が続くと予想する。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8800億円。業種別では卸売、パルプ・紙、石油・石炭の3業種のみが上昇。一方、電気・ガス、小売、建設などの下げが大きくなった。証券会社が目標株価を引き上げた円谷フィールズホールディングス<2767.T>が急騰。半面、証券会社が投資判断を引き下げた神戸製鋼所<5406.T>が大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり334/値下がり1448。米アプライド・マテリアルズが決算を発表して時間外で上昇したことを材料に、アドバンテストやソシオネクストなど半導体株が堅調。三菱商事や川崎汽船など市況関連の一角に買いが入った。月次が好感されたDDグループが大幅高。延期していた決算発表日の前倒しを発表したAbalanceは買いが殺到してストップ高となった。
半面、インバウンド色の強い銘柄の下げが目立っており、OLC、サンリオ、ハナツアーなどレジャー関連が大幅安。高島屋や三越伊勢丹など百貨店株も大きく売られた。中国人訪日客の取り込みに強みを持つラオックスは直近急伸の反動もあって11.1%安。新作ゲームの事前登録100万人突破を発表したAimingは、買われる場面があったものの目先の材料出尽くし感が強まり、14.4%安と大きく値を崩した。
日経平均は大幅安。テクニカル面では週足の節目である13週線(32334円、18日時点、以下同じ)を週末の値(31450円)で下回った。先週や先々週は下回る場面はあったものの、金曜の時点では上回っていた。しかし、今週の動きが弱かったことで同水準はサポートにならないとの警戒が強まり、売りに勢いがついた。週足でみた下値のメドは26週線(30362円)となる。ただ、33000円を超えて頭打ち感が出てきた後、32000円近辺ではしばらく底堅い動きが続いていた。その点では次の心理的節目の31000円もサポート水準として期待できる。31000円をあっさり割り込んでしまうようだと、メディアで「日本株バブル崩壊!」などと取り上げられやすくなる。来週は31000円より上で推移できるかに注目したい。
【来週の見通し】
軟調か。国内は材料に乏しく、外部環境に神経質となる展開が想定される。23日発表予定の米エヌビディアの決算と、24日~26日の期間で開催されるジャクソンホール会合が注目イベント。ただ、ジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の講演が始まるのは日本時間で金曜25日の夜23時05分からと伝わっており、この内容を来週には消化できない。パウエル議長の発言が米国株の売り材料になる可能性もあることから、米国株も会合前に腰の入った買いは期待しづらい。エヌビディアが決算で買われるようなら国内半導体株には好影響が見込まれるが、米国の長期金利が上昇傾向にある点はグロース株には警戒材料。スケジュール的にリスク回避の売りに押されやすく、一時的な反発はあっても下落基調が続くと予想する。