NYマーケットダイジェスト・18日 株まちまち・金利低下・円高

(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.39円(前営業日比▲0.45円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.22円(▲0.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0873ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:34500.66ドル(△25.83ドル)
ナスダック総合株価指数:13290.78(▲26.15)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.03%)
WTI原油先物9月限:1バレル=81.25ドル(△0.86ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1916.5ドル(△1.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は続落。今週は17日に一時146.56円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新するなど、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。米金融引き締めの長期化や中国経済の減速による世界経済への悪影響を警戒し、世界的に株式相場が下落したこともリスク・オフの円買いを促した。米長期金利の低下も相場の重しとなり、2時過ぎには一時144.93円と日通し安値を更新した。
 もっとも、144円台では押し目を拾いたい向きも多く、引けにかけては下げ渋った。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

・ユーロドルはほぼ横ばい。中国不動産企業の経営不安や同国経済の低迷に対する不安から、アジアや欧州の株価指数が下落するとリスク・オフのドル買いが先行。欧州債利回りの低下に伴うユーロ売りも出て、21時30分過ぎに一時1.0845ドルと7月6日以来の安値を付けた。
 ただ、NY勢が本格参入する時間帯に入ると、米10年債利回りの低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、1.0882ドル付近まで持ち直した。

・ユーロ円は続落。世界的な株価の下落を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まると、円買い・ユーロ売りが進行。2時過ぎに一時157.66円と本日安値を更新した。ただ、一時は210ドル超下落したダウ平均が持ち直すと円買い圧力は後退。引けにかけては158円台前半まで下げ渋った。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに小反発。米金融引き締めの長期化や中国経済の減速による米経済への悪影響を警戒し、幅広い銘柄に売りが先行。指数は一時210ドル超下落した。ただ、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しが入ると上げに転じた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4日続落し、6月9日以来約2カ月ぶりの安値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは7日ぶりに反発。前日まで6日続落した反動でポジション調整目的の買いが入った。市場では「短期的に売られ過ぎとの見方が出ており、週末で積み上がった売り持ちを解消するための買い戻しが入った」との声が聞かれた。

・原油先物相場は続伸。中国の景気先行き不安を背景とした売りが先行するも、サウジアラビアの減産継続による需給ひっ迫観測や為替相場でのドル売りを支えに上昇に転じた。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した1週間の米国内の掘削リグ稼働数が減少したことも支えとなった。

・金先物相場は10日ぶりに小反発。前日まで9日続落した金先物は、米長期金利の上昇が一服したことや、為替相場でドル売りが優勢となったことも支えに買戻しが入るも、米引き締め長期化観測が強いなか上値は限られた。


(中村)
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