NY株見通し-米10年国債利回りの動向に注目

 今晩は米長期金利の動向をにらみ、神経質な展開か。昨日は金融引き締めが長期化するとの懸念が重荷となり、ダウ平均は小幅に下落したが、ハイテク株に買い戻しが入ったことなどにより、S&P500とナスダック総合は上昇した。個別では、半導体株のエヌビディアが8.47%高と急騰。AI向けの半導体販売増加が業績拡大に寄与するとの見方から、アナリストの目標株価引き上げが相次いでおり、これが好感された。

 今晩の取引では、米長期金利の動向に注目。昨日、米10年国債利回りは一時4.35%と2007年11月以来の水準まで上昇した。金融引き締め長期化への懸念が根強いなか、米長期金利の上昇基調が続けば、前日強い動きをみせた半導体株などハイテク株への売り圧力が強まる可能性が考えられる。

 今晩は主要な経済指標・イベントは7月中古住宅販売件数、バーキン米リッチモンド連銀総裁の講演など。企業決算は寄り前にメドトロニック、ロウズ・カンパニーズが発表予定。(執筆:8月22日、14:00)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。