欧州マーケットダイジェスト・22日 株高・金利低下・ユーロ安

(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.79円(22日15時時点比▲0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.21円(▲1.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0852ドル(▲0.0054ドル)
FTSE100種総合株価指数:7270.76(前営業日比△12.94)
ドイツ株式指数(DAX):15705.62(△102.34)
10年物英国債利回り:4.645%(▲0.084%)
10年物独国債利回り:2.645%(▲0.058%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
4-6月期ノルウェー国内総生産(GDP)
前期比                0.0%      0.3%・改
6月ユーロ圏経常収支(季調済) 358億ユーロの黒字 79億ユーロの黒字・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は戻りが鈍かった。アジア時間に一時4.3618%前後と2007年11月以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.30%台まで低下すると、欧州勢が円買い・ドル売りで参入。19時30分前に一時145.50円と日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値145.15円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。対ユーロなどでドル買いが強まった影響も受けて一時146.13円付近まで値を戻した。
 もっとも、アジア時間に付けた日通し高値146.40円には届かなかった。米10年債利回りが4.36%手前から4.31%台まで水準を落としたことも相場の重しとなり、145.71円付近まで押し戻された。

・ユーロドルは頭が重かった。米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0930ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は上値が重くなった。ドイツやイタリアなど欧州債利回りが低下すると全般ユーロ売りが優勢となり、前日の安値1.0870ドルや18日の安値1.0845ドル、7月6日の安値1.0834ドルを下抜けて一時1.0833ドルと6月15日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。

・ユーロ円は軟調だった。序盤はドル円の下落につれた売りが優勢だった。そのあとは欧州債利回りの低下に伴うユーロ売りが出て、一時158.09円と日通し安値を更新した。アジア時間に159.49円と2008年9月以来およそ15年ぶりの高値を付けた反動で利食い売りなども出やすかった。

・ロンドン株式相場は8日ぶりに小反発。前日までに7日続落し1カ月半ぶりの安値を更新したあとだけに、自律反発狙いの買いが入った。中国や日本などアジア株相場が総じて上昇したことも支えとなった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。アジア株相場が上昇した流れを引き継いでテック株を中心に買いが優勢となった。時間外のダウ先物が上昇したことも相場を下支えした。個別ではボノビア(2.78%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.71%高)、キアゲン(2.59%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。

(中村)
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