ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、3日ぶり反発

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は145.83円と前営業日NY終値(144.84円)と比べて99銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となり、一時145.96円と日通し高値を付けた。
 節目の146.00円手前ではいったん利食い売りなどが出たため、145.43円付近まで伸び悩む場面もあったが、2時過ぎには145.94円付近まで再び強含んだ。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。
 なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)はしばらく制限的なスタンスを維持すべき」「金融政策は恐らく十分に講じた」「FOMCは金利に関して年内に動かないだろう」と述べたほか、コリンズ米ボストン連銀総裁は「FRBにはまだやるべきことがある」「さらなる利上げの可能性がある」「しばらく政策を維持する必要がある可能性が非常に高い」などと語った。

 オセアニア通貨はさえない。ダウ平均が370ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスクに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6413米ドル、NZドル米ドルは0.5916米ドルまで値を下げた。

 ユーロドルは反落。終値は1.0810ドルと前営業日NY終値(1.0863ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい中、米国株安に伴うリスク・オフのドル買いが優勢となった。5時過ぎには一時1.0805ドルと本日安値を更新し、前日に付けた約2カ月ぶりの安値1.0803ドルに迫った。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.03まで上昇した。

 ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は157.66円と前営業日NY終値(157.34円)と比べて32銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時158.05円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると上値が重くなった。米国株や日経平均先物の下落も相場の重し。

本日の参考レンジ
ドル円:144.60円 - 145.96円
ユーロドル:1.0805ドル - 1.0877ドル
ユーロ円:157.11円 - 158.05円

(中村)
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