ニューヨーク外国為替市場概況・23日 ドル円、続落

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は144.84円と前営業日NY終値(145.89円)と比べて1円05銭程度のドル安水準だった。8月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。節目の145.00円を下抜けて、2時30分前に一時144.54円と日通し安値を更新した。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.18%台まで急低下した。
 ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、5時30分過ぎには144.92円付近まで下げ渋った。

 ユーロドルは反発。終値は1.0863ドルと前営業日NY終値(1.0846ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間に発表されたユーロ圏各国のPMI速報値が低調な内容となったことで、欧州の景気減速懸念が高まった。NYの取引時間帯に入ってもユーロ売りが継続し、22時前に一時1.0803ドルと6月14日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。
 ただ、米国のPMI速報値がさえない結果だったことが伝わると一転買い戻しが優勢に。2時30分前には1.0870ドル付近まで上昇し、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.0871ドルに迫った。

 ユーロ円は続落。終値は157.34円と前営業日NY終値(158.23円)と比べて89銭程度のユーロ安水準。ユーロ圏の景況感悪化で全般ユーロ売りが進んだ流れに沿って、23時前に156.87円と8日以来約2週間ぶりの安値を付けた。ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが進み、5時前には157.43円付近まで下げ渋った。

 オセアニア通貨はしっかり。全般ドル安が進んだ流れに沿ったほか、米国株相場の上昇を受けてリスクに敏感なオセアニア通貨に買いが入った。豪ドル米ドルは0.6482米ドル、NZドル米ドルは0.5985米ドルまで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:144.54円 - 145.90円
ユーロドル:1.0803ドル - 1.0871ドル
ユーロ円:156.87円 - 158.37円

(中村)
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