ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ドル円、反落

 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は145.89円と前営業日NY終値(146.22円)と比べて33銭程度のドル安水準だった。欧州時間に一時145.50円と日通し安値を付けたものの、前日の安値145.15円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。対ユーロなどでドル買いが強まった影響も受けて一時146.13円付近まで値を戻した。
 ただ、アジア時間に付けた日通し高値146.40円が目先戻りの目処として意識されると上値が重くなった。アジア時間に一時4.3618%前後と2007年11月以来の高水準を記録した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、145.71円付近まで下押しした。
 なお、市場では「25日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演を控えて、大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。

 ユーロドルも反落。終値は1.0846ドルと前営業日NY終値(1.0896ドル)と比べて0.0050ドル程度のユーロ安水準だった。ドイツやイタリアなど欧州債利回りが低下したことを受けて全般ユーロ売りが進行。前日の安値1.0870ドルや18日の安値1.0845ドル、7月6日の安値1.0834ドルを下抜けて一時1.0833ドルと6月15日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。その後の戻りも1.0856ドル付近にとどまった。

 ユーロ円も反落した。終値は158.23円と前営業日NY終値(159.32円)と比べて1円09銭程度のユーロ安水準。欧州債利回りの低下に伴うユーロ売りが優勢になると、1時前に一時158.09円と日通し安値を付けた。アジア時間に159.49円と2008年9月以来およそ15年ぶりの高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りなども出やすかった。

本日の参考レンジ
ドル円:145.50円 - 146.40円
ユーロドル:1.0833ドル - 1.0930ドル
ユーロ円:158.09円 - 159.49円

(中村)
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