25日香港株=反落か、米ハイテク株安が重荷

 25日の香港市場は反落か。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの見方から米長期金利が上昇し、ハイテク株が売られた流れを引き継ぎそうだ。国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の講演を香港時間きょう夜に控えて様子見ムードが強まり、積極的な買いが手控えられるだろう。

 一方、好業績の銘柄を物色する動きが一定の下支えになると予想する。前日のハンセン指数は3日続伸して終値ベースで心理的節目の18000ポイントを上抜けており、同水準付近で下げ渋る展開があり得る。きょうはハンセン指数構成銘柄のシノペック(00386)、SMIC(00981)、中国神華能源(01088)、中国生物製薬(01177)、紫金鉱業集団(02899)などが2023年6月中間決算を発表する。

 24日のNY株式相場はダウ平均が反落し、7月10日以来およそ1カ月半ぶり安値で終えた。ハイテク株主体のナスダック総合は4営業日ぶりに大幅反落。好決算や強い見通しが好感されたエヌビディアが上昇し、朝方は買いが優勢となったが、エヌビディアが上昇幅を縮小すると半導体株を中心に利益確定売りが強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、美団(03690)や医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)、スマートフォン大手の小米集団(01810)が香港終値を下回った。半面、保険株のAIAグループ(01299)、中国平安保険(02318)が上回って引けた。
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