18日香港株=続落して始まるか、米長期金利上昇が重荷

 18日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、続落して始まるか。総じて強い米経済指標を背景に米利上げが長期化するとの警戒感が広がり、香港市場でもハイテク・グロース株が売られて相場を押し下げると予想する。米長期金利の指標となる米10年債利回りは17日、一時4.328%と昨年10月21日以来の水準まで上昇した。中国景気減速への懸念も地合いを冷やすだろう。

 もっとも、ハンセン指数は前日に小幅ながら5営業日続落しただけに、買い直しが入りやすい。心理的節目の18000ポイントが下値のめどとして意識されそうだ。中国当局が人民元の対米ドル相場を下支えするため、国有銀行に対し外国為替市場への介入を強化するよう指示したと伝わった。人民元の先安観が後退するなか、安値を拾う買いが相場を下支えする展開があり得る。

 決算発表や業績見通しを手掛かりに個別銘柄を物色する動きが引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の華潤ビール(00291)と東方海外(00316)、中国宏橋(01378)が2023年6月中間決算を発表する予定。また、四半期ごとに行われるハンセン指数やハンセンテック指数などの見直しの結果がきょう大引け後に発表される。

 17日のNY株式相場は主要3指数がそろって3日続落した。ダウ平均は6月1日以来の50日移動平均線割れとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。時価総額が大きいテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、AIAグループ(01299)がそろって香港終値を下回って引けた。
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