ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、上昇

 25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇。24時時点では146.55円と22時時点(145.94円)と比べて61銭程度のドル高水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日、ジャクソンホール会議での講演で「追加利上げの是非は慎重に進めていく」としながらも、「追加利上げは適切な場合に実施する用意がある」「インフレの持続的な鈍化まで景気抑制的な政策を維持する」と明言した。当初は米金利の低下とともにドル売りで反応したものの、米金利が再び上昇すると一転ドル買いが優勢に。17日の高値146.56円を上抜けると一時146.63円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新した。

 ユーロドルは頭が重かった。24時時点では1.0772ドルと22時時点(1.0812ドル)と比べて0.0040ドル程度のユーロ安水準となった。パウエルFRB議長の発言が伝わった直後は1.0842ドルの本日高値まで上昇したものの、買いが一巡すると失速。24時前には欧州時間に付けた本日安値1.0766ドルに面合わせした。

 全般ドル買いが進む中、オセアニア通貨の下げが目立った。一時は250ドル超上昇したダウ平均が下げに転じるとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6381米ドル、NZドル米ドルは0.5886米ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では157.86円と22時時点(157.80円)と比べて6銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.72円 - 146.63円
ユーロドル:1.0766ドル - 1.0842ドル
ユーロ円:157.24円 - 158.05円


(中村)
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