NYマーケットダイジェスト・29日 株続伸・金利低下・ドル一転下落
(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.88円(前営業日比▲0.66円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.72円(△0.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0880ドル(△0.0061ドル)
ダウ工業株30種平均:34852.67ドル(△292.69ドル)
ナスダック総合株価指数:13943.76(△238.63)
10年物米国債利回り:4.12%(▲0.08%)
WTI原油先物10月限:1バレル=81.16ドル(△1.06ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1965.1ドル(△18.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 ▲1.2% ▲1.7%
7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数 882.7万件 916.5万件・改
8月米消費者信頼感指数 106.1 114.0・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。21時30分前に一時147.37円と昨年11月以来約9カ月半ぶりの高値を付けた。
ただ、23時発表の8月米消費者信頼感指数が106.1と予想の116.0より弱い数字となったほか、7月米JOLTS求人件数が882.7万件と予想の946.5万件を大幅に下回り約2年ぶりの低水準を記録すると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢に。アジア時間の安値146.31円や前日の安値146.28円を下抜けて一時145.67円まで値を下げた。
なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは4.23%台から4.10%台まで急低下した。米7年債入札が堅調だったことも米金利の低下につながった。
・ユーロドルは続伸。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、22時30分前に1.0782ドルと日通し安値を付けたものの、米労働指標が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げへの警戒が薄らぐと全般ドル売りが優勢に。4時30分前には一時1.0892ドルと日通し高値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは104.36の本日高値から103.37の本日安値まで一転下落した。
・ユーロ円は小幅ながら4日続伸。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時159.06円の日通し高値を付けたものの、米経済指標の下振れをきっかけにドル円が急落するとユーロ円にも売りが出た。0時30分過ぎには158.31円付近まで押し戻された。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急伸。対ドルでは一時2万8137ドル前後、対円では410万円台まで大きく値を上げた。「ワシントンの連邦高裁ではこの日、判事3人で構成するパネルが米国初のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を退けた米証券取引委員会(SEC)の決定を覆す判断を下した」との報道をきっかけに、ビットコインを買う動きが広がった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。7月米JOLTS求人件数が予想を下回ると、FRBによる追加利上げ観測が後退。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたため幅広い銘柄に買いが入った。市場では「FRBによる利上げ局面が終わりに近づいているとの見方が台頭した」との指摘があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。米長期金利の低下を背景に、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが集まった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。7月米JOLTS求人件数が予想を下回ると、FRBによる追加利上げ観測が後退し債券買いが広がった。7年債入札が「非常に好調だった」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は4日続伸。熱帯低気圧「イダリア」がハリケーンに発達し、フロリダ州に接近していることもあり堅調な動きを見せていた原油先物だったが、低調な米経済指標発表後には原油需要の減退懸念から一時79.34ドル近辺まで下落した。しかし、米金利低下やドルが徐々に下げ幅を広げたこともあり、割安感による原油買い需要も出て4日続伸して引けた。
・金先物相場は続伸。7月米JOLTS求人件数と8月米消費者信頼感指数が市場予想より弱い結果となると、米金利低下・ドル安に傾いた。前日の終値近辺で方向感なく上下していた金先物も、指標発表後に急反発し、上げ幅を広げ続伸して引けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.88円(前営業日比▲0.66円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.72円(△0.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0880ドル(△0.0061ドル)
ダウ工業株30種平均:34852.67ドル(△292.69ドル)
ナスダック総合株価指数:13943.76(△238.63)
10年物米国債利回り:4.12%(▲0.08%)
WTI原油先物10月限:1バレル=81.16ドル(△1.06ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1965.1ドル(△18.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 ▲1.2% ▲1.7%
7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数 882.7万件 916.5万件・改
8月米消費者信頼感指数 106.1 114.0・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。21時30分前に一時147.37円と昨年11月以来約9カ月半ぶりの高値を付けた。
ただ、23時発表の8月米消費者信頼感指数が106.1と予想の116.0より弱い数字となったほか、7月米JOLTS求人件数が882.7万件と予想の946.5万件を大幅に下回り約2年ぶりの低水準を記録すると、米長期金利の低下とともに一転ドル売りが優勢に。アジア時間の安値146.31円や前日の安値146.28円を下抜けて一時145.67円まで値を下げた。
なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは4.23%台から4.10%台まで急低下した。米7年債入札が堅調だったことも米金利の低下につながった。
・ユーロドルは続伸。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、22時30分前に1.0782ドルと日通し安値を付けたものの、米労働指標が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げへの警戒が薄らぐと全般ドル売りが優勢に。4時30分前には一時1.0892ドルと日通し高値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは104.36の本日高値から103.37の本日安値まで一転下落した。
・ユーロ円は小幅ながら4日続伸。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時159.06円の日通し高値を付けたものの、米経済指標の下振れをきっかけにドル円が急落するとユーロ円にも売りが出た。0時30分過ぎには158.31円付近まで押し戻された。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急伸。対ドルでは一時2万8137ドル前後、対円では410万円台まで大きく値を上げた。「ワシントンの連邦高裁ではこの日、判事3人で構成するパネルが米国初のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を退けた米証券取引委員会(SEC)の決定を覆す判断を下した」との報道をきっかけに、ビットコインを買う動きが広がった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。7月米JOLTS求人件数が予想を下回ると、FRBによる追加利上げ観測が後退。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたため幅広い銘柄に買いが入った。市場では「FRBによる利上げ局面が終わりに近づいているとの見方が台頭した」との指摘があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。米長期金利の低下を背景に、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが集まった。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。7月米JOLTS求人件数が予想を下回ると、FRBによる追加利上げ観測が後退し債券買いが広がった。7年債入札が「非常に好調だった」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は4日続伸。熱帯低気圧「イダリア」がハリケーンに発達し、フロリダ州に接近していることもあり堅調な動きを見せていた原油先物だったが、低調な米経済指標発表後には原油需要の減退懸念から一時79.34ドル近辺まで下落した。しかし、米金利低下やドルが徐々に下げ幅を広げたこともあり、割安感による原油買い需要も出て4日続伸して引けた。
・金先物相場は続伸。7月米JOLTS求人件数と8月米消費者信頼感指数が市場予想より弱い結果となると、米金利低下・ドル安に傾いた。前日の終値近辺で方向感なく上下していた金先物も、指標発表後に急反発し、上げ幅を広げ続伸して引けた。
(中村)