NYマーケットダイジェスト・24日 株安・金利上昇・ドル高
(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.83円(前営業日比△0.99円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.66円(△0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0810ドル(▲0.0053ドル)
ダウ工業株30種平均:34099.42ドル(▲373.56ドル)
ナスダック総合株価指数:13463.97(▲257.06)
10年物米国債利回り:4.24%(△0.05%)
WTI原油先物10月限:1バレル=79.05ドル(△0.16ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1947.1ドル(▲1.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米耐久財受注額
前月比 ▲5.2% 4.4%・改
輸送用機器を除く前月比 0.5% 0.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 23.0万件 24.0万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となり、一時145.96円と日通し高値を付けた。
節目の146.00円手前ではいったん利食い売りなどが出たため、145.43円付近まで伸び悩む場面もあったが、2時過ぎには145.94円付近まで再び強含んだ。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。
なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)はしばらく制限的なスタンスを維持すべき」「金融政策は恐らく十分に講じた」「FOMCは金利に関して年内に動かないだろう」と述べたほか、コリンズ米ボストン連銀総裁は「FRBにはまだやるべきことがある」「さらなる利上げの可能性がある」「しばらく政策を維持する必要がある可能性が非常に高い」などと語った。
・オセアニア通貨はさえない。ダウ平均が370ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスクに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6413米ドル、NZドル米ドルは0.5916米ドルまで値を下げた。
・ユーロドルは反落。ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい中、米国株安に伴うリスク・オフのドル買いが優勢となった。5時過ぎには一時1.0805ドルと本日安値を更新し、前日に付けた約2カ月ぶりの安値1.0803ドルに迫った。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.03まで上昇した。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時158.05円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると上値が重くなった。米国株や日経平均先物の下落も相場の重し。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。FRBの金融引き締めが長期化するとの懸念が根強い中、米長期金利が上昇すると株式の相対的な割高感が意識されて売りが広がった。パウエルFRB議長が明日25日に行う講演への警戒感から売りが出た面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに急反落。週初から上昇していたハイテク株を中心に売りが集まり、投資家心理を冷やした。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化観測が高まり売りが出た。
・原油先物相場は4日ぶりに小幅に反発。昨日発表された冴えない8月米PMI速報値が再び材料視され、序盤は売りが先行。しかしながら再び77ドル半ばの底堅さを確認すると、一転して買い戻しが勇勢に。そのまま引けにかけて79ドル台を回復して終えた。サウジアラビアやその他主要な産油国による供給削減への動きも警戒されたようだ。
・金先物相場は5日ぶりに小幅に反落。前週分の新規失業保険申請件数が予想や前回よりも強い結果だったことが分かると売りが先行。その後、米金利が低下に転じたこと受けて約2週間ぶりの高値圏まで切り返した。もっとも為替相場のドル高進行が重しとなり、引けにかけては伸び悩んだ。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.83円(前営業日比△0.99円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.66円(△0.32円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0810ドル(▲0.0053ドル)
ダウ工業株30種平均:34099.42ドル(▲373.56ドル)
ナスダック総合株価指数:13463.97(▲257.06)
10年物米国債利回り:4.24%(△0.05%)
WTI原油先物10月限:1バレル=79.05ドル(△0.16ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1947.1ドル(▲1.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米耐久財受注額
前月比 ▲5.2% 4.4%・改
輸送用機器を除く前月比 0.5% 0.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 23.0万件 24.0万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となり、一時145.96円と日通し高値を付けた。
節目の146.00円手前ではいったん利食い売りなどが出たため、145.43円付近まで伸び悩む場面もあったが、2時過ぎには145.94円付近まで再び強含んだ。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。
なお、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「米連邦準備理事会(FRB)はしばらく制限的なスタンスを維持すべき」「金融政策は恐らく十分に講じた」「FOMCは金利に関して年内に動かないだろう」と述べたほか、コリンズ米ボストン連銀総裁は「FRBにはまだやるべきことがある」「さらなる利上げの可能性がある」「しばらく政策を維持する必要がある可能性が非常に高い」などと語った。
・オセアニア通貨はさえない。ダウ平均が370ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスクに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6413米ドル、NZドル米ドルは0.5916米ドルまで値を下げた。
・ユーロドルは反落。ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい中、米国株安に伴うリスク・オフのドル買いが優勢となった。5時過ぎには一時1.0805ドルと本日安値を更新し、前日に付けた約2カ月ぶりの安値1.0803ドルに迫った。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.03まで上昇した。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時158.05円と日通し高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると上値が重くなった。米国株や日経平均先物の下落も相場の重し。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。FRBの金融引き締めが長期化するとの懸念が根強い中、米長期金利が上昇すると株式の相対的な割高感が意識されて売りが広がった。パウエルFRB議長が明日25日に行う講演への警戒感から売りが出た面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに急反落。週初から上昇していたハイテク株を中心に売りが集まり、投資家心理を冷やした。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化観測が高まり売りが出た。
・原油先物相場は4日ぶりに小幅に反発。昨日発表された冴えない8月米PMI速報値が再び材料視され、序盤は売りが先行。しかしながら再び77ドル半ばの底堅さを確認すると、一転して買い戻しが勇勢に。そのまま引けにかけて79ドル台を回復して終えた。サウジアラビアやその他主要な産油国による供給削減への動きも警戒されたようだ。
・金先物相場は5日ぶりに小幅に反落。前週分の新規失業保険申請件数が予想や前回よりも強い結果だったことが分かると売りが先行。その後、米金利が低下に転じたこと受けて約2週間ぶりの高値圏まで切り返した。もっとも為替相場のドル高進行が重しとなり、引けにかけては伸び悩んだ。
(中村)