ロンドン為替見通し=ユーロ圏などPMI受けた水準調整後は、米雇用統計待ちの様相か

 ロンドンタイムは、ユーロ圏ほか欧州各国の製造業購買担当者景気指数(PMI)の改定値が発表となる。ただ、同指標を受けた水準調整をある程度こなした後は、NYタイムの注目指標である米雇用統計を待つ状態になるだろう。

 ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値などの市場予想は速報値並みの数字を見込んでおり、特段のバイアスはかかっていない。改定幅が特別大きくなければマーケットに目立った動意が生じないことも想定できる。

 ただ、インフレ指標の落ち着きや景気の弱さが欧州中央銀行(ECB)追加利上げの見通しを後退させている状態。昨日7月27日分のECB理事会議事要旨で「スタッフ予想では9月に追加利上げを実施する必要はないとの見解が示された」ことがユーロ売りにつながった経緯もあり、弱い方向への改定に市場は神経質かもしれない。

 とはいえ、本日の最注目事項はやはり米雇用統計で、相応の調整をこなしつつNYタイムを待つ様相になりやすいだろう。


想定レンジ上限
・ユーロドル:日足一目均衡表・雲の下限1.0956ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:8月25日安値1.0766ドル。

(関口)
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