ロンドン為替見通し=7月ユーロ圏小売売上高に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、7月ユーロ圏小売売上高によりユーロ圏の消費者の動向を見極めることになる。
 ポンドドルは、英建設業購買担当者景気指数(PMI)に要注目だが、現状の1.25ドル台までの下落トレンドでは、ネガティブサプライズに警戒しておきたい。

 7月ユーロ圏小売売上高の予想は、前月比▲0.1%、前年比▲1.2%となっており、6月の前月比▲0.3%、前年比▲1.4%からのさらなる悪化が見込まれている。予想通りならば、消費の悪化傾向が確認されるため、年後半に向けたユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念を高めることで、ユーロ売り要因となる。

 欧州中央銀行(ECB)の調査では、消費者は今後12カ月間の経済成長率予想を6月のマイナス0.6%からマイナス0.7%に変更しており、やや悲観的な見方が強まりつつある。
 昨日発表されたユーロ圏の8月のサービス業購買担当者指数(PMI)改定値は速報から下方修正されており、製造業が低迷する中でリセッション回避に貢献してきたサービス業の弱さが鮮明になりつつあり、ユーロドルの売り圧力が強まりつつある。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0826ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:159.49円(8/22高値)
・ポンドドル:1.2674ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:186.77円(8/22高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0667ドル(6/6安値)
・ユーロ円:157.65円(日足一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2504ドル(6/13安値)
・ポンド円: 184.71円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)
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