株式明日の戦略-米株安を受けても8日続伸、バリューが強いがグロースにも要注目
6日の日経平均は8日続伸。終値は204円高の33241円。休場明けの米国株は下落したが、円安進行を支えに上昇スタート。自動車株に強い動きが見られたほか、原油高や米長期金利の上昇が警戒される中でも、これを追い風にできる大型バリュー株の一角に買いが入った。高く始まった後も上を試しに行ったが、上げ幅を200円超に広げてくると、高値警戒感が出てきて伸び悩んだ。しかし、萎んでくると改めての買いが入って盛り返した。終盤にかけての動きが良く、高値圏で取引を終了。一方、米長期金利の上昇が嫌気されて新興グロース株は敬遠されており、マザーズ指数は下落した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5400億円。業種別では証券・商品先物、輸送用機器、鉱業などが上昇した一方、海運、倉庫・運輸、食料品などが下落した。証券会社が目標株価を引き上げたアドバンテスト<6857.T>が大幅上昇。反面、足元高値圏で推移していた日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>の海運大手3社が、利益確定売りに押されてそろって下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり965/値下がり790。円安を追い風に自動車株が強く、トヨタやホンダが上場来高値を更新。証券会社が投資判断を引き上げたマツダが4%を超える上昇となった。株高で証券株が賑わっており、野村HDが年初来高値を更新。岡三証券G、水戸証券、光世証券などに強い動きが見られた。米長期金利の上昇を受けて、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク3行がそろって年初来高値を更新。証券会社が投資判断を引き上げた山口FGが急伸しており、北国FHD、ちゅうぎん、九州FGなど地銀株全般に買いが波及した。
一方、一部メディアで不正横行疑惑が報じられたネクステージがストップ安。後場の取引時間中は売りが殺到して値が付いておらず、グッドスピードやIDOMなど中古車関連全般に警戒売りが波及した。原油高で燃料コスト上昇が意識され、富士急行、京浜急行、相鉄HDなど鉄道株の多くが下落。リスクオンの様相が強まる中でディフェンシブセクターは物色の蚊帳の外に置かれており、雪印メグミルクや森永製菓など食品株が軟調となった。
日経平均は米国株の下落を受けても200円を超える上昇。ただ、米国株安に対する反応が限定的であったのは、長期金利の上昇を警戒しながらもナスダックが小幅な下げにとどまったことが大きい。本日米国では、8月ISM非製造業指数、米7月貿易収支、ベージュブックの発表が予定されている。今週の中では材料を多く消化する日でもあるだけに、あすの日本株は今晩の米国株の影響を大きく受けることになるだろう。
特に米国の長期金利がどういった動きを見せるかが注目される。5日の米債券市場では、米10年債利回りが4.2%台に乗せてきた。直近では4.3%台に乗せた後に急低下したが、再び4.3%台に乗せてしまうと、グロース・バリュー云々ではなく、株式の買いづらさが意識される。一方、上述の材料が米国の金利低下を促すようであれば、米国株の動きが良くなって、日本株も一段と騰勢を強める展開が見込まれる。先週辺りから米国の経済指標は市場予想を下回るものが多くなっているだけに、金利低下からのブルシナリオにも十分期待が持てる。その場合、物色に関してはバリューからグロースに資金がシフトする可能性もあるだけに、大型ハイテク株の動向にも注意を払っておきたい局面だ。日経平均は8月1日の高値33488円に一段と近づいてきた。勢いがついているうちに同水準や次の節目の33500円を超えることができるかに注目したい。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5400億円。業種別では証券・商品先物、輸送用機器、鉱業などが上昇した一方、海運、倉庫・運輸、食料品などが下落した。証券会社が目標株価を引き上げたアドバンテスト<6857.T>が大幅上昇。反面、足元高値圏で推移していた日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>の海運大手3社が、利益確定売りに押されてそろって下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり965/値下がり790。円安を追い風に自動車株が強く、トヨタやホンダが上場来高値を更新。証券会社が投資判断を引き上げたマツダが4%を超える上昇となった。株高で証券株が賑わっており、野村HDが年初来高値を更新。岡三証券G、水戸証券、光世証券などに強い動きが見られた。米長期金利の上昇を受けて、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク3行がそろって年初来高値を更新。証券会社が投資判断を引き上げた山口FGが急伸しており、北国FHD、ちゅうぎん、九州FGなど地銀株全般に買いが波及した。
一方、一部メディアで不正横行疑惑が報じられたネクステージがストップ安。後場の取引時間中は売りが殺到して値が付いておらず、グッドスピードやIDOMなど中古車関連全般に警戒売りが波及した。原油高で燃料コスト上昇が意識され、富士急行、京浜急行、相鉄HDなど鉄道株の多くが下落。リスクオンの様相が強まる中でディフェンシブセクターは物色の蚊帳の外に置かれており、雪印メグミルクや森永製菓など食品株が軟調となった。
日経平均は米国株の下落を受けても200円を超える上昇。ただ、米国株安に対する反応が限定的であったのは、長期金利の上昇を警戒しながらもナスダックが小幅な下げにとどまったことが大きい。本日米国では、8月ISM非製造業指数、米7月貿易収支、ベージュブックの発表が予定されている。今週の中では材料を多く消化する日でもあるだけに、あすの日本株は今晩の米国株の影響を大きく受けることになるだろう。
特に米国の長期金利がどういった動きを見せるかが注目される。5日の米債券市場では、米10年債利回りが4.2%台に乗せてきた。直近では4.3%台に乗せた後に急低下したが、再び4.3%台に乗せてしまうと、グロース・バリュー云々ではなく、株式の買いづらさが意識される。一方、上述の材料が米国の金利低下を促すようであれば、米国株の動きが良くなって、日本株も一段と騰勢を強める展開が見込まれる。先週辺りから米国の経済指標は市場予想を下回るものが多くなっているだけに、金利低下からのブルシナリオにも十分期待が持てる。その場合、物色に関してはバリューからグロースに資金がシフトする可能性もあるだけに、大型ハイテク株の動向にも注意を払っておきたい局面だ。日経平均は8月1日の高値33488円に一段と近づいてきた。勢いがついているうちに同水準や次の節目の33500円を超えることができるかに注目したい。