12日香港株=買い先行か、米追加利上げへの警戒感が後退

 12日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げへの警戒感が和らいだことが好感されそうだ。フェド・ウォッチャーとして知られるニック・ティミラオス「ウォールストリート・ジャーナル」記者が「米連邦準備理事会(FRB)は利上げに慎重になりつつある」との見解を示したことで、利上げサイクルの終了期待が再び高まった。香港市場でハンセン指数は前日まで4営業日続落し、約2週間ぶり安値で終えた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を物色する動きも相場を支えるだろう。

 もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になりそうだ。8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控えているほか、15日には中国の主要経済指標と最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)算出の基礎となる中期貸出制度(MLF)金利の発表が予定されており、様子見気分が上値を抑える可能性がある。

 11日のNY市場でダウ平均は3営業日続伸。「ウォールストリート・ジャーナル」紙の記事を受けて利上げの長期化懸念が和らぐ中、アナリストの投資判断引き上げを好感したテスラや、アップルへの5Gモデム供給を好感したクアルコムが大幅高となり、ハイテク株を中心に上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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