30日香港株=続伸か、米長期金利の低下と米株高が支え

 30日の香港市場は続伸か。前日の米長期金利の低下と米株高を受け、投資家が運用リスクを取りやすくなると予想する。弱い経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退した。一方、中国人民銀行(中央銀行)の指導の下、中国の主要銀行が既存住宅ローンの金利調整に着手する会議をきょう開くと伝わっており、不動産市場の支援策として注目されそうだ。

 もっとも、買い一巡後は上値が伸び悩む展開があり得る。週末にかけて中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)や、米国の7月個人所得・個人消費支出が公表される。結果を見極めたいとして次第に様子見ムードが強まる可能性がある。

 業績を手掛かりとする個別物色は引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のペトロチャイナ(00857)、中国工商銀行(01398)、申洲国際集団(02313)、中国蒙牛乳業(02319)、中銀香港(02388)、中国銀行(03988)、海爾智家(06690)が2023年6月中間決算を発表する。

 29日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって3営業日続伸した。同日発表の7月の米雇用動態調査(JOLTS)と、8月の米消費者信頼感指数がそろって市場予想を下回ったことで米国債利回りが低下し、ハイテク株が軒並み高となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)、スマートフォン大手の小米集団(01810)、英金融大手のHSBC(00005)、香港不動産大手の長江実業集団(01113)が香港終値を上回って引けた。
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