29日香港株=堅調か、米中緊張の緩和などが支援材料

 29日の香港市場は堅調か。米追加利上げへの警戒感の後退や、中国政府が打ち出した資本市場活性化策が引き続き地合いを支えそうだ。米中緊張の緩和も支援材料。米国のレモンド商務長官と中国の王文濤商務相は28日、北京で会談した。対立する半導体の輸出規制などで定期的に協議することや、貿易や投資に関連する問題を解決するための協議体を設置することなどで合意した。

 もっとも、買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。今週中に中国の8月の製造業購買担当景気指数(PMI)や、8月の米雇用統計などが発表される予定で、内容を見極めたい投資家は積極的な買いを控えるだろう。一方、決算内容や業績見通しを手掛かりとした売買は引き続き活発となりそうだ。きょうは中国農業銀行(01288/601288)や小米集団(01810)、海底撈国際(06862)、蔚来集団(09866)などが決算を発表する。

 28日のNY市場でダウ平均は続伸。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けた。
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