6日香港株=軟調な展開か、米株安と金利上昇が重荷

 6日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、軟調な展開か。原油相場の上昇を背景に、インフレ圧力が再び高まり、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの懸念が広がりそうだ。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%まで上昇したことも地合いを悪化させるだろう。

 サウジアラビアやロシアが5日、原油の供給削減を継続すると発表したことで、NY原油が一時は昨年11月以来となる1バレル87米ドル台まで上昇した。香港市場でエネルギー株が買われる半面、幅広いセクターでコスト高による採算悪化を警戒する売りが出る展開があり得る。

 5日のNY株式相場はダウ平均が反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。

(山下)
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