NYマーケットダイジェスト・13日 株まちまち・金利低下・円もみ合い
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.46円(前営業日比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.22円(△0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0730ドル(▲0.0024ドル)
ダウ工業株30種平均:34575.53ドル(▲70.46ドル)
ナスダック総合株価指数:13813.59(△39.98)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=88.52ドル(▲0.32ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1932.5ドル(▲2.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲0.8% ▲2.9%
8月米消費者物価指数(CPI)
前月比 0.6% 0.2%
前年比 3.7% 3.2%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.3% 0.2%
前年比 4.3% 4.7%
8月米財政収支 893億ドルの黒字 2208億ドルの赤字
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。ただ、NY市場に限れば一進一退の展開となった。米労働省が発表した8月米消費者物価指数(CPI)は前年比で3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、2カ月連続で加速。全般ドル買いが先行し、一時147.73円と日通し高値を付けた。
ただ、エネルギーと食品を除くコア指数は前年比4.3%上昇と7月の4.7%上昇から減速し、市場予想通りとなった。米連邦準備理事会(FRB)が19-20日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方が意識され、ドル買いの勢いは徐々に後退した。2時30分前には147.17円付近まで下押しした。
もっとも、引けにかけては再び強含み、4時30分過ぎには147.51円付近まで値を戻した。市場では「米インフレ率はFRBの目標をなお大きく上回ったまま。今月のFOMCでは利上げを見送り、11月か12月に追加利上げに踏み切る選択肢を残しておく可能性が高まった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。米インフレ指標発表直後には1.0711ドルと日通し安値を付けたものの、22時前には1.0761ドル付近まで値を戻した。ただ、買い戻しが一巡すると再び弱含み、引けにかけては1.0728ドル付近まで押し戻された。
明日14日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見ムードが強まり、狭いレンジでの取引に終始した。
・ユーロ円は小幅ながら続伸。ドル円とユーロドルがいずれももみ合いとなったことで、ユーロ円も大きな方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。8月米CPIを受けて序盤は買いが優勢となり、一時120ドル超上げたものの、上値は限定的だった。終盤には売りが優勢となり130ドル超下げる場面があった。3Mやキャタピラーなど景気敏感株が売られ、相場を押し下げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。米長期金利の低下を背景に、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。8月米CPI発表直後は売りが優勢となり、利回りは一時4.3420%前後と8月22日以来の高水準を付けた。ただ、そのあとは一転買い戻しが優勢となり、利回りは4.2306%前後まで低下した。
・原油先物相場は反落。この日発表された米エネルギー省(EIA)週間石油在庫にて、原油やガソリンなどの在庫が予想を上回ったことが明らかとなり、需給ひっ迫観測が幾分和らいだ。欧州時間に昨年11月以来の高値となる89.64ドルまで上昇し、その後も高止まりが続いた原油相場に利益確定の売りが出た模様である。
・金先物相場は続落。8月米CPI後に乱高下したが、その後は対ユーロでドルが強含んだことが重しとなった模様である。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.46円(前営業日比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.22円(△0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0730ドル(▲0.0024ドル)
ダウ工業株30種平均:34575.53ドル(▲70.46ドル)
ナスダック総合株価指数:13813.59(△39.98)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=88.52ドル(▲0.32ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1932.5ドル(▲2.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲0.8% ▲2.9%
8月米消費者物価指数(CPI)
前月比 0.6% 0.2%
前年比 3.7% 3.2%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.3% 0.2%
前年比 4.3% 4.7%
8月米財政収支 893億ドルの黒字 2208億ドルの赤字
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。ただ、NY市場に限れば一進一退の展開となった。米労働省が発表した8月米消費者物価指数(CPI)は前年比で3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、2カ月連続で加速。全般ドル買いが先行し、一時147.73円と日通し高値を付けた。
ただ、エネルギーと食品を除くコア指数は前年比4.3%上昇と7月の4.7%上昇から減速し、市場予想通りとなった。米連邦準備理事会(FRB)が19-20日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方が意識され、ドル買いの勢いは徐々に後退した。2時30分前には147.17円付近まで下押しした。
もっとも、引けにかけては再び強含み、4時30分過ぎには147.51円付近まで値を戻した。市場では「米インフレ率はFRBの目標をなお大きく上回ったまま。今月のFOMCでは利上げを見送り、11月か12月に追加利上げに踏み切る選択肢を残しておく可能性が高まった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。米インフレ指標発表直後には1.0711ドルと日通し安値を付けたものの、22時前には1.0761ドル付近まで値を戻した。ただ、買い戻しが一巡すると再び弱含み、引けにかけては1.0728ドル付近まで押し戻された。
明日14日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見ムードが強まり、狭いレンジでの取引に終始した。
・ユーロ円は小幅ながら続伸。ドル円とユーロドルがいずれももみ合いとなったことで、ユーロ円も大きな方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。8月米CPIを受けて序盤は買いが優勢となり、一時120ドル超上げたものの、上値は限定的だった。終盤には売りが優勢となり130ドル超下げる場面があった。3Mやキャタピラーなど景気敏感株が売られ、相場を押し下げた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。米長期金利の低下を背景に、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。8月米CPI発表直後は売りが優勢となり、利回りは一時4.3420%前後と8月22日以来の高水準を付けた。ただ、そのあとは一転買い戻しが優勢となり、利回りは4.2306%前後まで低下した。
・原油先物相場は反落。この日発表された米エネルギー省(EIA)週間石油在庫にて、原油やガソリンなどの在庫が予想を上回ったことが明らかとなり、需給ひっ迫観測が幾分和らいだ。欧州時間に昨年11月以来の高値となる89.64ドルまで上昇し、その後も高止まりが続いた原油相場に利益確定の売りが出た模様である。
・金先物相場は続落。8月米CPI後に乱高下したが、その後は対ユーロでドルが強含んだことが重しとなった模様である。
(中村)