NYマーケットダイジェスト・7日 株まちまち・金利低下・原油安・ドル伸び悩み
(7日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.30円(前営業日比▲0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.56円(▲0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0696ドル(▲0.0031ドル)
ダウ工業株30種平均:34500.73ドル(△57.54ドル)
ナスダック総合株価指数:13748.83(▲123.64)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=86.87ドル(▲0.67ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1942.5ドル(▲1.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期米非農業部門労働生産性改定値
前期比 3.5% 3.7%
前週分の米新規失業保険申請件数 21.6万件 22.9万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前週分の米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容だったと分かると、円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに147.61円付近まで値を上げた。
ただ、欧米株価がさえない展開となったことでリスク・オフの円買い・ドル売りが入ると、147.05円の日通し安値まで押し戻された。一時は4.30%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重し。もっとも、前日の安値147.02円が目先サポートとして働いたため、引けにかけては下げ渋った。
・ユーロドルは反落。米経済指標の上振れを受けて米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.0686ドルと6月7日以来3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢となり、1.0710ドル付近まで下げ渋った。もっとも、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、戻りも限定的だった。
・ユーロ円は下落。ドル円の下落や欧米株安に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが入り、22時30分前に一時157.36円と本日安値を更新した。ただ、そのあとは157円台半ばで値動きが鈍った。
・ポンドドルは下げ渋り。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「政策金利をさらに引き上げる必要はなくなった可能性がある」との認識を示したことで、英利上げ継続観測が後退。この日もポンド売りが出やすかった。21時30分過ぎには一時1.2446ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しがじわりと強まり、1.2489ドル付近まで下げ渋っている。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。アムジェンやユナイテッドヘルス・グループなど、業績が景気に左右されにくいディフェンシブ株に買いが入り相場を下支えした。ただ、インフレ高止まりへの懸念が根強い中、景気の先行き不透明感も意識されやすく上値は限定的だった。中国政府の規制強化への懸念からアップルが連日下落したことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落。アップルが連日下落すると他のハイテク株にも売りが波及した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。米経済指標の上振れを受けて売りが先行したものの、反応は一時的だった。足もとで相場下落が続いたあとだけに、持ち高調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は10日ぶりに反落。予想より強い米経済指標の発表を受けドルが買われたことから、売り優勢となった。前日まで9日連続で上昇しており、利益確定売りが出やすかった面もある。なお、米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したが、反応は限定的であった。
・金先物相場は3日続落。米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの可能性が改めて意識されてドルが買われたことから、軟調に推移。ユーロが対ドルで軟調に推移したことも、ドル建てで取引される金の割高感につながった模様である。ただ、その後は米長期金利の上昇が一服したため、ドル買いの勢いが落ち着いて下げ幅を縮めた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.30円(前営業日比▲0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.56円(▲0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0696ドル(▲0.0031ドル)
ダウ工業株30種平均:34500.73ドル(△57.54ドル)
ナスダック総合株価指数:13748.83(▲123.64)
10年物米国債利回り:4.25%(▲0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=86.87ドル(▲0.67ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1942.5ドル(▲1.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期米非農業部門労働生産性改定値
前期比 3.5% 3.7%
前週分の米新規失業保険申請件数 21.6万件 22.9万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前週分の米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容だったと分かると、円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに147.61円付近まで値を上げた。
ただ、欧米株価がさえない展開となったことでリスク・オフの円買い・ドル売りが入ると、147.05円の日通し安値まで押し戻された。一時は4.30%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重し。もっとも、前日の安値147.02円が目先サポートとして働いたため、引けにかけては下げ渋った。
・ユーロドルは反落。米経済指標の上振れを受けて米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.0686ドルと6月7日以来3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢となり、1.0710ドル付近まで下げ渋った。もっとも、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、戻りも限定的だった。
・ユーロ円は下落。ドル円の下落や欧米株安に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが入り、22時30分前に一時157.36円と本日安値を更新した。ただ、そのあとは157円台半ばで値動きが鈍った。
・ポンドドルは下げ渋り。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「政策金利をさらに引き上げる必要はなくなった可能性がある」との認識を示したことで、英利上げ継続観測が後退。この日もポンド売りが出やすかった。21時30分過ぎには一時1.2446ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しがじわりと強まり、1.2489ドル付近まで下げ渋っている。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。アムジェンやユナイテッドヘルス・グループなど、業績が景気に左右されにくいディフェンシブ株に買いが入り相場を下支えした。ただ、インフレ高止まりへの懸念が根強い中、景気の先行き不透明感も意識されやすく上値は限定的だった。中国政府の規制強化への懸念からアップルが連日下落したことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落。アップルが連日下落すると他のハイテク株にも売りが波及した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日ぶりに反発。米経済指標の上振れを受けて売りが先行したものの、反応は一時的だった。足もとで相場下落が続いたあとだけに、持ち高調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は10日ぶりに反落。予想より強い米経済指標の発表を受けドルが買われたことから、売り優勢となった。前日まで9日連続で上昇しており、利益確定売りが出やすかった面もある。なお、米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したが、反応は限定的であった。
・金先物相場は3日続落。米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの可能性が改めて意識されてドルが買われたことから、軟調に推移。ユーロが対ドルで軟調に推移したことも、ドル建てで取引される金の割高感につながった模様である。ただ、その後は米長期金利の上昇が一服したため、ドル買いの勢いが落ち着いて下げ幅を縮めた。
(中村)