欧州マーケットダイジェスト・18日 株安・金利上昇・ユーロ高

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.67円(18日15時時点比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.81円(△0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0687ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:7652.94(前営業日比▲58.44)
ドイツ株式指数(DAX):15727.12(▲166.41)
10年物英国債利回り:4.391%(△0.033%)
10年物独国債利回り:2.708%(△0.033%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入ると動意付いた。22時過ぎに一時1.0655ドルと日通し安値を付けたものの、9月米NAHB住宅市場指数が45と予想の49を下回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが優勢に。独長期金利が上昇した一方、米長期金利が低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘った。前週末の高値1.0688ドルを上抜けると一時1.0699ドルまで上値を伸ばした。
 なお、カジミール・スロバキア中銀総裁は「先週の利上げが最後の可能性があるものの、来年3月まで物価動向を見極める必要があり、追加利上げの可能性は排除できない」などと述べたと伝わった。

・ドル円はもみ合い。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や21-22日の日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がり、狭いレンジでの取引が続いた。欧州時間の安値は147.56円、高値は147.77円で値幅は21銭程度と小さかった。

・ユーロ円は強含み。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ユーロドルの上昇をきっかけに円売り・ユーロ買いが広がった。前週末の高値157.90円を上抜けると一時157.94円まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。前週末の米株式市場で主要3指数が下落するなど、投資家心理が悪化する中、英株にも売りが波及した。原油高によるインフレ再燃への警戒から売りが出た面もあった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。原油高によるインフレ再燃への警戒から売りが優勢となった。前週末の米国株相場が下落した影響も受けた。個別ではMTUエアロ・エンジンズ(3.53%安)やザルトリウス(3.19%安)、インフィニオン・テクノロジーズ(2.92%安)などの下げが目立ち、ラインメタル(1.73%高)などを除く36銘柄が下落した。

・欧州債券相場は下落。原油高などを背景にしたインフレ高止まり懸念が独国債の売りを誘った。

(中村)
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