欧州マーケットダイジェスト・19日 株まちまち・原油高・ユーロ上値重い

(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.85円(19日15時時点比△0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.97円(△0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0684ドル(△0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:7660.20(前営業日比△7.26)
ドイツ株式指数(DAX):15664.48(▲62.64)
10年物英国債利回り:4.340%(▲0.051%)
10年物独国債利回り:2.738%(△0.030%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
7月ユーロ圏経常収支(季調済) 209億ユーロの黒字 358億ユーロの黒字
8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比                5.2%       5.3%
8月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比                5.3%       5.3%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは上値が重かった。独長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時1.0718ドルと日通し高値を更新した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整目的の買いも入った。
 ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると、1時30分過ぎに1.0678ドル付近まで下押しした。

・ドル円はもみ合い。ユーロドルの上昇をきっかけに円買い・ドル売りが先行すると、19時30分過ぎに147.57円付近まで下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値147.51円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米10年債利回りが一時4.3607%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けたことも相場の支援材料となり、147.86円付近まで持ち直した。
 ただ、アジア時間に付けた日通し高値147.89円や15日に付けた年初来高値147.95円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

・ユーロ円は頭が重い。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、21時30分前には一時158.28円と本日高値を更新した。ただ、そのあとは157.81円付近まで押し戻された。ユーロドルにつれた動きとなった。

・ロンドン株式相場は小反発。21日の英中銀(BOE)金融政策委員会(MPC)を前に持ち高調整目的の売りが出た半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われ、相場を下支えした。HSBCやバークレイズなど金融株も値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続落。原油高によるインフレ再燃への警戒から売りが優勢となった。本日の米国株相場が下落した影響も受けた。個別ではDHLグループ(6.74%安)やザルトリウス(5.66%安)、ザランド(4.69%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。原油高などを背景にしたインフレ高止まり懸念が独国債の売りを誘った。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。