NYマーケットダイジェスト・19日 株安・金利上昇・ドル底堅い

(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.86円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.90円(△0.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0679ドル(▲0.0013ドル)
ダウ工業株30種平均:34517.73ドル(▲106.57ドル)
ナスダック総合株価指数:13678.19(▲32.05)
10年物米国債利回り:4.36%(△0.06%)
WTI原油先物10月限:1バレル=91.20ドル(▲0.28ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1953.7ドル(△0.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
8月米住宅着工件数         128.3万件    144.7万件・改
   建設許可件数         154.3万件    144.3万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。米10年債利回りが一時4.3667%前後と2007年11月以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが優勢となった。アジア時間の高値147.89円を上抜けて一時147.92円と日通し高値を更新した。ただ、15日に付けた年初来高値147.95円がレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。

・ユーロドルは3日ぶりに反落。独長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時1.0718ドルと日通し高値を更新した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整目的の買いも入った。
 ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると、4時30分前に1.0676ドル付近まで押し戻された。

・ユーロ円は小幅ながら続伸。21時30分前に一時158.28円と本日高値を付けたものの、そのあとは157.81円付近まで押し戻された。ユーロドルにつれた動きとなった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。米長期金利の上昇で、株式の相対的な割高感が意識されると売りが優勢となった。原油高によるインフレ再燃への警戒から売りが出た面もあり、指数は一時310ドル超下げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落。米長期金利の上昇を背景に、高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。WTI原油先物価格が昨年11月以来10カ月ぶりの高値を更新すると、インフレ懸念の高まりを背景に債券売りが出た。利回りは一時4.3667%前後と2007年11月以来の高水準を付けた。「明日のFOMCがタカ派的な内容になる」との見方から売りが出た面もあった。

・原油先物相場は4日ぶりに反落。足もとの相場上昇に対する利益確定売りが目立ったほか、対ユーロでドル高が進み、ドル建てで取引される原油の割高感が意識された面もあった。

・金先物相場はほぼ横ばい。FOMCの結果公表を明日に控えて全般様子見ムードが広がったため、値動きは鈍かった。


(中村)
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