ロンドン為替見通し=欧州通貨は欧・英注目指標の強弱にらみ上下か

 ロンドンタイムは、ユーロ関連の経済指標として注目度の高いユーロ圏ほか域内各国の9月製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表となる。市場予想は前月8月と変わらずあるいは、製造業にやや強め、サービス部門にやや弱めな予想が散見されるなどとまちまち。従来は製造業の数値に対する市場の感応度が高めだったものの、賃金インフレへの影響が大きいとの見方からサービス業の数値への注目度も高まっている。

 欧州序盤にも8月英小売売上高が発表予定。昨日、イングランド銀行(BOE、英国中央銀行)は以降の追加利上げ観測は後退していたものの今回の政策金利引き上げ予想が優位のなか、2年ぶりの金利据え置きを決定。これを受けポンドが急落した後だけに、据え置きの大きな要因となった景気動向を反映する小売売上の結果にも神経質に反応する可能性がある。事前予想は7月より改善するとの見方。これら欧・英注目指標の予想比などの強弱をにらんで欧州通貨が上下に振れる展開が予想される。


想定レンジ上限
・ユーロドル:20日高値1.0737ドル。
・ポンドドル:日足一目均衡表・転換線1.2385ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:3月16日安値1.0551ドル。
・ポンドドル:3月24日安値1.2191ドル。

(関口)
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