ニューヨーク外国為替市場概況・26日 ドル円、3日続伸

 26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は149.07円と前営業日NY終値(148.88円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。日米金融政策の方向性の違いから押し目買いが入った半面、政府・日銀による介入警戒感が相場の上値を抑えたため、しばらくは148円台後半でのもみ合いが続いた。
 ただ、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時4.5622%前後と2007年10月以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。取引終了間際には149.10円付近まで上昇し、アジア時間に付けた年初来高値149.19円に迫った。
 なお、この日発表の9月米消費者信頼感指数や8月米新築住宅販売件数は予想を下回った一方、7月米ケース・シラー住宅価格指数や9月米リッチモンド連銀製造業指数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限られた。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0572ドルと前営業日NY終値(1.0593ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。米10年債利回りが4.48%台まで低下したことを受けてNY序盤はユーロ買い・ドル売りが進んだ。21時30分前には一時1.0609ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、米10年債利回りが上昇に転じるとドル買いが優勢に。ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい面もあり、3時30分過ぎに1.0562ドルと日通し安値を更新した。欧米株価の下落を背景にリスク・オフのドル買いも入った。
 なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「さらなる利上げは排除できない」「インフレの上振れリスクは依然として存在する」などと述べたが、反応は限定的だった。

 ユーロ円は続落。終値は157.59円と前営業日NY終値(157.72円)と比べて13銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時157.93円と日通し高値を付けたものの、前日の高値158.18円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州景気への懸念からユーロ売りが出たほか、ダウ平均が430ドル超下落したことが相場の重しとなり一時157.32円と日通し安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:148.71円 - 149.19円
ユーロドル:1.0562ドル - 1.0609ドル
ユーロ円:157.32円 - 157.93円

(中村)
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