欧州マーケットダイジェスト・27日 株安・金利上昇・ドル高
(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.63円(27日15時時点比△0.55円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.09円(▲0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0499ドル(▲0.0061ドル)
FTSE100種総合株価指数:7593.22(前営業日比▲32.50)
ドイツ株式指数(DAX):15217.45(▲38.42)
10年物英国債利回り:4.358%(△0.032%)
10年物独国債利回り:2.843%(△0.035%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲26.5 ▲25.6・改
9月仏消費者信頼感指数 83 85
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識される一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出た。ただ、心理的節目である150円に迫る中、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、欧州市場では上昇のスピードは緩やかだった。
もっとも、NY市場では米10年債利回りが一時4.6301%前後と2007年10月以来の高水準を記録するなど、米長期金利が上昇傾向を強めたため、全般ドル買いが活発化。2時30分前に一時149.69円と昨年10月24日以来約11カ月ぶりの高値を更新した。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.84と昨年11月30日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは頭が重かった。FRBが高い政策金利をより長く維持するとの観測が強まる中、米長期金利が大幅に上昇するとドル買いが優勢となった。節目の1.0500ドルを下抜けると、一時1.0491ドルと1月6日以来の安値を更新した。ユーロ圏景気の減速懸念から全般ユーロ売りが出やすい面もあった。
なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「中立金利が上昇する可能性」「FRBは来年も金利を据え置くと予想」「数回の利上げが必要になる可能性もある」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円はさえない動き。日本時間夕刻に一時157.62円と日通し高値を付けたものの、前日の高値157.93円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州景気への懸念からユーロ売りが強まると一時156.96円と日通し安値を更新した。欧米株価の下落でリスク回避の円買いも入った。
・オセアニア通貨は下落。ダウ平均が一時310ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6331米ドル、NZドル米ドルは0.5900米ドルと日通し安値を更新したほか、豪ドル円は94.72円、NZドル円は88.28円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は反落。インフレ高止まりに伴う米金融引き締め長期化への警戒や欧州景気の減速懸念を背景に売りが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は5日続落し、3月28日以来約半年ぶりの安値となった。ユーロ圏景気の先行き懸念などを背景に投資家心理が悪化すると、株売りが優勢となった。個別ではフレゼニウス(3.59%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(2.50%安)、ボノビア(2.42%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.63円(27日15時時点比△0.55円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.09円(▲0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0499ドル(▲0.0061ドル)
FTSE100種総合株価指数:7593.22(前営業日比▲32.50)
ドイツ株式指数(DAX):15217.45(▲38.42)
10年物英国債利回り:4.358%(△0.032%)
10年物独国債利回り:2.843%(△0.035%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月独消費者信頼感指数(Gfk調査) ▲26.5 ▲25.6・改
9月仏消費者信頼感指数 83 85
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化が意識される一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出た。ただ、心理的節目である150円に迫る中、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、欧州市場では上昇のスピードは緩やかだった。
もっとも、NY市場では米10年債利回りが一時4.6301%前後と2007年10月以来の高水準を記録するなど、米長期金利が上昇傾向を強めたため、全般ドル買いが活発化。2時30分前に一時149.69円と昨年10月24日以来約11カ月ぶりの高値を更新した。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.84と昨年11月30日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは頭が重かった。FRBが高い政策金利をより長く維持するとの観測が強まる中、米長期金利が大幅に上昇するとドル買いが優勢となった。節目の1.0500ドルを下抜けると、一時1.0491ドルと1月6日以来の安値を更新した。ユーロ圏景気の減速懸念から全般ユーロ売りが出やすい面もあった。
なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「中立金利が上昇する可能性」「FRBは来年も金利を据え置くと予想」「数回の利上げが必要になる可能性もある」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円はさえない動き。日本時間夕刻に一時157.62円と日通し高値を付けたものの、前日の高値157.93円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州景気への懸念からユーロ売りが強まると一時156.96円と日通し安値を更新した。欧米株価の下落でリスク回避の円買いも入った。
・オセアニア通貨は下落。ダウ平均が一時310ドル超下落するなど、米株式相場が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6331米ドル、NZドル米ドルは0.5900米ドルと日通し安値を更新したほか、豪ドル円は94.72円、NZドル円は88.28円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は反落。インフレ高止まりに伴う米金融引き締め長期化への警戒や欧州景気の減速懸念を背景に売りが優勢となった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。半面、原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株は買われた。
・フランクフルト株式相場は5日続落し、3月28日以来約半年ぶりの安値となった。ユーロ圏景気の先行き懸念などを背景に投資家心理が悪化すると、株売りが優勢となった。個別ではフレゼニウス(3.59%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(2.50%安)、ボノビア(2.42%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)