東京外国為替市場概況・15時 ドル円、弱含み

 29日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。15時時点では149.17円と12時時点(149.40円)と比べて23銭程度のドル安水準だった。日銀が臨時の国債買いオペを通知したことで、一時149.50円まで上値を伸ばした。しかし、時間外の米10年債利回りがやや低下したことなどで、149.15円まで下値を広げた。
 鈴木財務相が「急激な変動にあらゆる選択肢を排除せずに適切に対応する。円安の防衛ラインみたいなものはなく、変動に着目している」と述べたものの、市場への影響はなかった。
 
 ユーロ円は弱含み。15時時点では157.77円と12時時点(158.05円)と比べて28銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の上昇に連れ高となり、一時158.11円まで上値を伸ばしたものの、ドル円が反落したことで連れ安に推移した。
 
 ユーロドルは小幅安。15時時点では1.0577ドルと12時時点(1.0579ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。米10年債利回りの低下を受けて、一時1.0586ドルまで上値を伸ばしたものの、上値は限定的だった。カザークス・ラトビア中銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)は、しばらく金利を据え置く見通し」と述べた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.15円 - 149.50円
ユーロドル:1.0558ドル - 1.0586ドル
ユーロ円:157.56円 - 158.11円

(山下)
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