ロンドン為替見通し=ユーロ圏インフレ、データで低下基調を確認か ECB総裁の講演も予定
本日のロンドン為替市場では、昨日は上昇が一服した米金利動向や月末・期末に絡んだフローに注意し、複数の経済指標や欧州金融当局者の講演内容を確かめながらの取引となりそうだ。
欧州早朝に発表される4-6月期英国内総生産(GDP)は改定値であり、前期比予想も速報値から変わらずの0.2%。この期間はサプライズなしとみるが、次の四半期は7月GDPや同月鉱工業生産がさえなかったこともあり、英成長の減速懸念が高まりつつある。もし本日のGDP改定値が少しでも弱さを感じさせるようであれば、翌7-9月期の悪化も想定され、英中銀の利上げサイクル終了観測を更に強めることになり、ポンドは伸び悩みそうだ。
普段はほとんど反応が見られないものの、マイナス見込みの9月仏消費者物価指数(CPI)の「前月比」には念のため目を向けておきたい。予想は-0.3%だが、低下幅が広がるようだとユーロの買いづらさに繋がるかもしれない。
日本時間18時には9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表予定。前年比総合は予想4.5%と21年10月以来の水準まで低下し、高止まりが懸念されていた同コアも5%を割り込み約1年ぶりの水準まで減速が見込まれている。ほぼ予想通りであれば、欧州中央銀行(ECB)の利上げ停止観測を後押しすることになるだろう。
そのECBだが、本日は欧州前半にラガルド総裁の講演が予定されている。HICPの前であり、結果を匂わすような(高止まり懸念、抑制に自信)発言があると、相場は先走るかもしれない。他、スロベニア、クロアチア、ラトビア、イタリアの中銀総裁も講演予定。
想定レンジ上限
・ユーロドル、ピボットレジスタンス2の1.0633ドル
・ポンドドル、22日高値1.2304ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、27日安値1.0488ドル
・ポンドドル、27日安値1.2111ドル
(小針)
欧州早朝に発表される4-6月期英国内総生産(GDP)は改定値であり、前期比予想も速報値から変わらずの0.2%。この期間はサプライズなしとみるが、次の四半期は7月GDPや同月鉱工業生産がさえなかったこともあり、英成長の減速懸念が高まりつつある。もし本日のGDP改定値が少しでも弱さを感じさせるようであれば、翌7-9月期の悪化も想定され、英中銀の利上げサイクル終了観測を更に強めることになり、ポンドは伸び悩みそうだ。
普段はほとんど反応が見られないものの、マイナス見込みの9月仏消費者物価指数(CPI)の「前月比」には念のため目を向けておきたい。予想は-0.3%だが、低下幅が広がるようだとユーロの買いづらさに繋がるかもしれない。
日本時間18時には9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表予定。前年比総合は予想4.5%と21年10月以来の水準まで低下し、高止まりが懸念されていた同コアも5%を割り込み約1年ぶりの水準まで減速が見込まれている。ほぼ予想通りであれば、欧州中央銀行(ECB)の利上げ停止観測を後押しすることになるだろう。
そのECBだが、本日は欧州前半にラガルド総裁の講演が予定されている。HICPの前であり、結果を匂わすような(高止まり懸念、抑制に自信)発言があると、相場は先走るかもしれない。他、スロベニア、クロアチア、ラトビア、イタリアの中銀総裁も講演予定。
想定レンジ上限
・ユーロドル、ピボットレジスタンス2の1.0633ドル
・ポンドドル、22日高値1.2304ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、27日安値1.0488ドル
・ポンドドル、27日安値1.2111ドル
(小針)