欧州マーケットダイジェスト・2日 株安・金利上昇・ドル高
(2日終値:3日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.77円(2日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.19円(▲0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0495ドル(▲0.0066ドル)
FTSE100種総合株価指数:7510.72(前営業日比▲97.36)
ドイツ株式指数(DAX):15247.21(▲139.37)
10年物英国債利回り:4.564%(△0.127%)
10年物独国債利回り:2.922%(△0.083%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 0.0% ▲0.8%
8月スイス小売売上高(前年比) ▲1.8% ▲2.5%・改
9月スイス製造業PMI 44.9 39.9
9月仏製造業PMI改定値 44.2 43.6
9月独製造業PMI改定値 39.6 39.8
9月ユーロ圏製造業PMI改定値 43.4 43.4
9月英製造業PMI改定値 44.3 44.2
8月ユーロ圏失業率 6.4% 6.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅高。米連邦準備理事会(FRB)が高い政策金利をより長く維持するとの観測が強まる中、米長期金利が大幅に上昇すると円売り・ドル買いが先行。9月米製造業PMI改定値や9月米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが伝わると、全般ドル買いが活発化し、23時過ぎに一時149.87円と昨年10月以来の高値を更新した。
ただ、心理的節目である150円に迫る中、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、上昇のスピードは緩やかだった。欧米株安を背景にクロス円が下落したことも相場の重しとなった。
なお、ボウマンFRB理事は「さらなる利上げは適切となる可能性が高い」「しばらくの間は制限的な水準に維持することが適切である可能性が高い」「インフレは依然として高すぎる」と述べたほか、バーFRB副議長は「金利をどれだけ長く高水準に維持するかが最も重要」などと語った。
・ユーロドルは軟調。米10年債利回りが一時4.7014%前後と2007年10月以来の高水準を記録するなど、米長期金利が上昇傾向を強めると全般ドル買いが優勢となった。前週末の安値1.0558ドルを下抜けて売りが加速すると、一時1.0488ドルと9月27日の安値に面合わせした。デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が「現行金利はインフレ目標達成に役立つ。インフレは今後数カ月低下する見通し」などと述べたこともユーロ売りを誘った。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.94と昨年11月以来の高値を更新した。
・ユーロ円も軟調だった。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧州株相場の下落に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると一時157.14円と本日安値を付けた。
・オセアニア通貨はさえない。欧米株価が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6363米ドル、NZドル米ドルは0.5945米ドルと日通し安値を更新した。また、豪ドル円は95.33円、NZドル円は89.06円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。米政府機関の閉鎖がいったん回避されたことを受けて買いが先行したものの、買い一巡後は次第に売りが優勢となった。高金利と高インフレ継続による景気悪化懸念が売りを誘った。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。警戒されていた米政府機関の閉鎖がいったん回避されたことを受けて小高く始まったものの、終盤失速した。米長期金利の上昇が投資家心理を悪化させ、株式市場からの資金流出につながった。個別ではフレゼニウス(3.60%安)やドイツ銀行(3.20%安)、RWE(3.16%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.77円(2日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.19円(▲0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0495ドル(▲0.0066ドル)
FTSE100種総合株価指数:7510.72(前営業日比▲97.36)
ドイツ株式指数(DAX):15247.21(▲139.37)
10年物英国債利回り:4.564%(△0.127%)
10年物独国債利回り:2.922%(△0.083%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月英ネーションワイド住宅価格指数
前月比 0.0% ▲0.8%
8月スイス小売売上高(前年比) ▲1.8% ▲2.5%・改
9月スイス製造業PMI 44.9 39.9
9月仏製造業PMI改定値 44.2 43.6
9月独製造業PMI改定値 39.6 39.8
9月ユーロ圏製造業PMI改定値 43.4 43.4
9月英製造業PMI改定値 44.3 44.2
8月ユーロ圏失業率 6.4% 6.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅高。米連邦準備理事会(FRB)が高い政策金利をより長く維持するとの観測が強まる中、米長期金利が大幅に上昇すると円売り・ドル買いが先行。9月米製造業PMI改定値や9月米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが伝わると、全般ドル買いが活発化し、23時過ぎに一時149.87円と昨年10月以来の高値を更新した。
ただ、心理的節目である150円に迫る中、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、上昇のスピードは緩やかだった。欧米株安を背景にクロス円が下落したことも相場の重しとなった。
なお、ボウマンFRB理事は「さらなる利上げは適切となる可能性が高い」「しばらくの間は制限的な水準に維持することが適切である可能性が高い」「インフレは依然として高すぎる」と述べたほか、バーFRB副議長は「金利をどれだけ長く高水準に維持するかが最も重要」などと語った。
・ユーロドルは軟調。米10年債利回りが一時4.7014%前後と2007年10月以来の高水準を記録するなど、米長期金利が上昇傾向を強めると全般ドル買いが優勢となった。前週末の安値1.0558ドルを下抜けて売りが加速すると、一時1.0488ドルと9月27日の安値に面合わせした。デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が「現行金利はインフレ目標達成に役立つ。インフレは今後数カ月低下する見通し」などと述べたこともユーロ売りを誘った。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.94と昨年11月以来の高値を更新した。
・ユーロ円も軟調だった。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧州株相場の下落に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが入ると一時157.14円と本日安値を付けた。
・オセアニア通貨はさえない。欧米株価が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6363米ドル、NZドル米ドルは0.5945米ドルと日通し安値を更新した。また、豪ドル円は95.33円、NZドル円は89.06円まで値を下げた。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。米政府機関の閉鎖がいったん回避されたことを受けて買いが先行したものの、買い一巡後は次第に売りが優勢となった。高金利と高インフレ継続による景気悪化懸念が売りを誘った。ナショナルグリッドやSSEなど公共事業株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。警戒されていた米政府機関の閉鎖がいったん回避されたことを受けて小高く始まったものの、終盤失速した。米長期金利の上昇が投資家心理を悪化させ、株式市場からの資金流出につながった。個別ではフレゼニウス(3.60%安)やドイツ銀行(3.20%安)、RWE(3.16%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。
(中村)