ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、荒い値動き

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は荒い値動き。24時時点では149.04円と22時時点(149.91円)と比べて87銭程度のドル安水準だった。8月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が961.0万件と予想の880.0万件を大幅に上回ったことが伝わると、米金利の上昇とともにドル買いが先行。節目の150円を突破し、一時150.16円と昨年10月21日以来の高値を更新した。
 そのあとはまとまった規模の円買いのフローが出て147.43円まで急落したものの、すぐに149円台前半まで持ち直すなど、荒い値動きとなっている。市場では「政府・日銀による円買い介入が入ったのではないか」との思惑も浮上し、売買が交錯したようだ。

 ユーロ円も乱高下。24時時点では156.13円と22時時点(156.90円)と比べて77銭程度のユーロ安水準。しばらくは157.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、ドル円の急落をきっかけに円買い・ユーロ売りが強まると154.46円まで値を下げた。ただ、そのあとはすぐに買い戻しが進み、156円台前半まで持ち直している。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0475ドルと22時時点(1.0466ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準となった。米雇用指標の上振れをきっかけに米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行。23時過ぎに一時1.0450ドルと昨年12月以来の安値を付けた。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.7620%前後と2007年8月以来の高水準を記録した。
 ただ、ドル円が急落するとユーロに対してもドル売りが出たため、1.0483ドル付近まで下げ渋った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.43円 - 150.16円
ユーロドル:1.0450ドル - 1.0493ドル
ユーロ円:154.46円 - 157.36円


(中村)
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