ニューヨーク外国為替市場概況・4日 ユーロドル、反発
4日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0504ドルと前営業日NY終値(1.0467ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ高水準だった。欧州市場では、米10年債利回りが一時4.8799%前後と2007年8月以来の高水準を記録した影響を受けて1.0451ドルと日通し安値を付ける場面があった。
ただ、NY市場では底堅く推移した。前日に付けた年初来安値1.0448ドルや昨年12月7日の安値1.0443ドルがサポートとして働くと買い戻しが先行。米10年債利回りが4.71%台まで低下したことも相場の支援材料となり、22時前に一時1.0532ドルと日通し高値を付けた。9月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容となったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
ドル円は小反発。終値は149.12円と前営業日NY終値(149.02円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。ただ、NY市場に限れば149.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。重要指標である9月米ISM非製造業景況指数は53.6と市場予想通りの結果となったため、相場の反応は限られた。
なお、3日のNY時間にドル円が乱高下した際、市場では「政府・日銀が円買い介入に踏み切ったのではないか」との見方が浮上していたが、本日の日銀当座預金残高の予想と短資会社の推計に基づく試算によると「当局が介入した可能性は低い」もよう。「荒い値動きとなった背景には、マーケットが神経質になっていたうえ、節目の150円を突破したことに反応したアルゴリズムが組み合わさった可能性がある」という。
ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は156.65円と前営業日NY終値(155.97円)と比べて68銭程度のユーロ高水準。23時30分前に156.26円付近まで下押ししたものの、引けにかけては156円台後半まで強含んだ。
WTI原油先物価格が5ドル(5.6%)超の急落となったことを受けて、産油国通貨とされるカナダドルは下落した。対米ドルでは1.3780カナダドル、対円では108.14円、対ユーロでは1.4468カナダドルまで売られる場面があった。
本日の参考レンジ
ドル円:148.74円 - 149.32円
ユーロドル:1.0451ドル - 1.0532ドル
ユーロ円:155.83円 - 156.77円
(中村)
ただ、NY市場では底堅く推移した。前日に付けた年初来安値1.0448ドルや昨年12月7日の安値1.0443ドルがサポートとして働くと買い戻しが先行。米10年債利回りが4.71%台まで低下したことも相場の支援材料となり、22時前に一時1.0532ドルと日通し高値を付けた。9月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容となったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
ドル円は小反発。終値は149.12円と前営業日NY終値(149.02円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。ただ、NY市場に限れば149.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。重要指標である9月米ISM非製造業景況指数は53.6と市場予想通りの結果となったため、相場の反応は限られた。
なお、3日のNY時間にドル円が乱高下した際、市場では「政府・日銀が円買い介入に踏み切ったのではないか」との見方が浮上していたが、本日の日銀当座預金残高の予想と短資会社の推計に基づく試算によると「当局が介入した可能性は低い」もよう。「荒い値動きとなった背景には、マーケットが神経質になっていたうえ、節目の150円を突破したことに反応したアルゴリズムが組み合わさった可能性がある」という。
ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は156.65円と前営業日NY終値(155.97円)と比べて68銭程度のユーロ高水準。23時30分前に156.26円付近まで下押ししたものの、引けにかけては156円台後半まで強含んだ。
WTI原油先物価格が5ドル(5.6%)超の急落となったことを受けて、産油国通貨とされるカナダドルは下落した。対米ドルでは1.3780カナダドル、対円では108.14円、対ユーロでは1.4468カナダドルまで売られる場面があった。
本日の参考レンジ
ドル円:148.74円 - 149.32円
ユーロドル:1.0451ドル - 1.0532ドル
ユーロ円:155.83円 - 156.77円
(中村)