ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、上昇一服

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇が一服。24時時点では149.37円と22時時点(149.41円)と比べて4銭程度のドル安水準だった。9月米雇用統計の結果が伝わると一時149.53円と日通し高値を付けたものの、心理的節目である150円に近づくと、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まり上値が重くなった。一時は4.8852%前後と2007年7月以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.80%台まで上昇幅を縮めたことも相場の重しとなった。

 ユーロドルは買い戻しが進んだ。24時時点では1.0538ドルと22時時点(1.0496ドル)と比べて0.0042ドル程度のユーロ高水準となった。米雇用統計発表後に一時1.0483ドルと日通し安値を付けたものの、米金利が上昇幅を縮めると一転買い戻しが優勢となった。23時30分過ぎには1.0555ドル付近まで持ち直した。

 ユーロ円は底堅い動き。24時時点では157.41円と22時時点(156.83円)と比べて58銭程度のユーロ高水準。22時前に156.64円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値156.46円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。23時30分過ぎには157.55円と日通し高値を更新した。ユーロドルの持ち直しにつれた。

 カナダドル円は伸び悩み。カナダ統計局が発表した9月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が6.38万人増と予想の2.00万人増を大幅に上回り、失業率が5.5%と予想の5.6%より強い内容となったことが分かるとカナダドル買いが先行。22時30分前に一時109.11円まで値を上げた。
 ただ、原油先物相場が失速するとカナダドル買いの勢いは後退。23時30分前には108.73円付近まで上値を切り下げている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.36円 - 149.53円
ユーロドル:1.0483ドル - 1.0568ドル
ユーロ円:156.46円 - 157.55円

(中村)
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