ロンドン為替見通し=動きにくさあるが中東情勢やECB高官発言に留意

 ロンドンタイムは、東京休場、NYやカナダも休場の狭間とあって、動きにくい面があるだろう。ただ、ハマスとイスラエルの大規模衝突が続く中東情勢の緊張によるリスク回避の動きには注意が必要となる。

 序盤に8月独鉱工業生産の発表となるが、生産活動の鈍さが改めて確認されそうな同指標の結果を受けても為替動向への影響は限定的だろう。予定されているセンテノ・ポルトガル中銀総裁やデコス・スペイン中銀総裁などECB高官の講演内容には一応留意したい。センテノ総裁は先日「金利のサイクルは完了した可能性がある」と述べた一方、デコス総裁は基調インフレの落ち着きをかつて指摘しており「不十分な引き締めも過剰な引き締めも避けるべき」との姿勢を改めて示すことになるか。

 中東情勢の欧州通貨への影響についてはリスクセンチメントへの影響と、対ドルなどで産油国通貨の動きに連動する展開が再燃するか否かに注目。アジア序盤でいったんその動きに一巡感は生じた。関連の動きが再び盛り返すかどうかに気を配っておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:9月22日高値1.0672ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:6日安値1.0483ドル。

(関口)
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