ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、上値が重い

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上値が重い。4時時点では148.45円と2時時点(148.54円)と比べて9銭程度のドル安水準。ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長がややハト派と捉えられる発言をしたこともあり、ドルは徐々に上値が重くなった。その後、「パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマス当局者はイスラエルとの停戦を巡る協議に応じる意向を表明した」との報道が流れるものの、為替市場はリスク回避の巻き戻しの動きにはならず、4時過ぎには148.44円まで下値を広げた。

 ユーロドルはじり高。4時時点では1.0564ドルと2時時点(1.0536ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準だった。FRB関係者のハト派寄りの発言を背景に、ユーロドルは4時過ぎには1.0569付近までじり高。アジア時間午前に付けた日通し高値1.0574ドルが視野に入る水準での取引が続いている。

 ユーロ円は小幅に買い戻し。4時時点では156.83円と2時時点(156.68円)と比べて15銭程度のユーロ高水準。ドル円、ユーロドルともにドル安が進んだが、反落して始まった米株主要3指数がプラスに戻し、その後も上げ幅を広げていることもあり、ユーロ円も156.62円を底に小幅に買い戻しが優勢となった。一時156.99円付近まで戻した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.44円 - 149.24円
ユーロドル:1.0520ドル - 1.0574ドル
ユーロ円:156.52円 - 157.80円


(松井)
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