10日香港株=もみ合いか、地政学的リスクも米金融引き締め長期化懸念が後退

 10日の香港市場はもみ合う展開か。米連邦準備理事会(FRB)高官が米10年債利回りの上昇などを理由に追加利上げに慎重な姿勢を示したこと受け、FRBの金融引き締めが長期化することへの過度な警戒感が後退し、投資家心理の改善につながりそうだ。一方、中東の地政学リスクの高まりやそれを受けた原油相場の上昇が懸念材料。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が激化している。

 中国本土では今週半ばから来週にかけて、9月の金融統計や貿易統計、7-9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表される。中国景気の先行き不安が根強いなか、内容を見極めたい投資家は積極的な売買を控える可能性がある。

 9日のNY市場でダウ平均は朝方に下げたものの、続伸して終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。
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