NY為替見通し=ドル円、動きづらい相場展開が続く

 昨日の9月米小売売上高は予想を上回り、米長期金利は大幅上昇したが、ドル円は149.85円を頭に伸び悩み、高値圏でこう着相場が続いた。本日も下押しは149.49円にとどめ、押し目買いの強さを示されている一方で、149円後半での重さも変わらず、日本当局の円買い介入を強く警戒する動きが続いている。

 ドル高・円安のトレンドが続いていることで、ドル円が高値圏とは言えドル売り・円買いを仕掛ける動きにはなりにくく、押し目買いが主なスタンスになっており、下値は堅い。一方で、150円超え水準では日本当局の円買い介入が入る確率が高まるだけに今の水準で積極的にドル買い・円売りも進めにくく、ドル円は難しい相場展開が続いている。米10年債利回りが5%台まで上昇するとか、それなりのインパクトが強い材料が出てこなければ、足もとで150円は近くで遠い水準かもしれない。また、150円台を回復したとしても上昇が加速するとは想定しにくい。

 為替政策を指揮する神田財務官の最近の発言から、相場の値動きが実体経済を反映せず、短期間に過度に変動した場合だけでなく、時間をかけて緩やかに円安が進んだ場合でも介入を実施する可能性があると、為替介入の基準について新しい解釈も出ている。神田財務官は16日も為替相場が激しく下落した場合には、国は「金利を上げることによって資本流出を止めるか、為替介入で過度の変動に対抗する」と述べた。

 NY市場では9月米住宅データや米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表と、複数の米連邦準備理事会(FRB)の発言が予定されている。また、中東情勢には引き続き注目したい。バイデン米大統領はイスラエルに到着したと報じられている。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは節目の150.00円や3日につけた年初来高値150.16円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは本日これまでの安値149.49円や日足一目均衡表・転換線149.01円。

(金)
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