19日香港株=続落か、米長期金利の上昇が重荷

 19日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。米国ではインフレ圧力の高まりに伴う金融引き締め長期化への警戒感が強く、18日のNY債券市場で米10年国債利回りが一時4.92%と2007年7月以来約16年ぶりの高水準を付けた。米長期金利の上昇を受け、香港市場でもハイテク・グロース株が売られて相場の重荷となりそうだ。

 決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色が活発に行われそうだ。取引所運営の香港証券取引所(00388)や通信キャリアのチャイナ・テレコム(00728)があす、2023年7-9月期決算を発表する。また、中国国家統計局がきょう発表する9月の主要70都市住宅価格が注目の材料となるだろう。

 18日のNY株式相場は、ダウ平均が4営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は続落した。中東情勢を巡る緊張の高まりが投資マインドの悪化につながった。米原油先物相場が上昇し、インフレ再燃への警戒が強まったことも、株式相場の重荷となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は保険株のAIAグループ(01299)と中国平安保険(02318)、大型ネット株のテンセントと美団(03690)、中国スマートフォン大手の小米集団(01810)が香港終値を下回って終えた。
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