12日香港株=続伸か、米長期金利が低下 中国「国家隊」による買い支え観測浮上

 12日の香港市場は続伸か。米長期金利の下落が続き、前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぐと予想する。11日発表された米9月生産者物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇と伸び率が市場予想の0.3%を上回ったものの、8月の0.7%から鈍化した。

 市場では、「国家隊」と呼ばれる中国の政府系資金が株式を買い支えるとの観測が浮上しており、買い安心感につながりそうだ。中国工商銀行(01398/601398)など中国4大国有銀行は11日大引け後、政府系ファンドの中央匯金投資が同日に上海市場でA株を追加取得し、各行に対する持ち株比率が1%上昇したと明らかにした。

 もっとも、米国と中国の重要指標の発表を控え、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。香港時間きょう夜に米国の9月消費者物価指数、あすは中国の9月物価統計と貿易統計が発表される予定。結果を見極めたいとして次第に様子見ムードが強まる可能性がある。

 11日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって4日続伸した。米連邦準備理事会(FRB)高官からのハト派的発言や、米10年債利回りの低下が続いたことが支援となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、銀行株の中国工商銀行と中国建設銀行(00939)、HSBC(00005)、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
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