11日香港株=続伸か、米長期金利が低下 中国の財政出動に期待も

 11日の香港市場は続伸か。前日の米長期金利の低下と米株高を受けた買いが入るだろう。一方、中国が今年の経済目標の達成を目指し、財政赤字の拡大を容認して新たな景気刺激策を準備すると伝わっており、投資家心理を支えそうだ。ただ、パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が続くなか、中東の地政学リスクが意識されて上値が重い展開があり得る。

 10日のNY債券市場で、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.61%台まで下落し、4.66%台で終了した。米連邦準備理事会(FRB)メンバーから、追加利上げに消極的な発言が相次ぎ、米金融引き締めの長期化懸念が後退した。中東情勢緊迫化を背景にリスク回避の米国債買いが強まった面もあった。

 10日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)や、金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、中国平安保険(02318)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、不動産株の華潤置地(01109)が下回って終えた。
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