17日香港株=買い先行か、米株高を好感 様子見ムードも

 17日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。前日のNY市場は主要企業の決算発表が本格化するなか、内容の予想上振れを見込んだ買いが入った。シカゴ連銀のグールズビー総裁が米国のインフレが沈静化する方向にあるのは「否定できない」と語ったとの報道を受け、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退したことも地合いの改善につながった。香港市場は前日にハンセン指数が続落し、1週間ぶり安値を付けた後とあって、買い戻しが入りやすいだろう。

 ただ、買い一巡後は伸び悩む可能性がある。中東情勢への警戒感に加え、中国本土ではあす18日に7-9月期国内総生産(GDP)、9月小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標が発表される。内容を見極めようと、様子見ムードが広がる可能性がある。

 前日のNYは市場でダウ平均は314米ドル高と続伸。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)や、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、美団(03690)がそろって香港終値を上回って引けた。
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