ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、底堅い

 20日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは底堅い。24時時点では1.0588ドルと22時時点(1.0584ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準となった。一時は4.9927%前後と2007年7月以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.90%台まで低下すると全般ドル売りが先行。23時30分過ぎに一時1.0600ドルと日通し高値を更新した。

 ユーロ円は24時時点では158.70円と22時時点(158.72円)と比べて2銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると158.90円付近まで上げたものの、欧州時間に付けた日通し高値158.93円が目先レジスタンスとして意識されるとやや上値が重くなった。

 メキシコペソは堅調。WTI原油先物相場の上昇を背景に産油国通貨とされるメキシコの通貨ペソに買いが入った。ドルペソは一時18.2236ペソ、ペソ円は8.22円までペソ高に振れた。

 ドル円はもみ合い。24時時点では149.89円と22時時点(149.96円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。一部クロス円の上昇につれた買いが入った半面、対ユーロなどでドル安が進んだ影響を受けたため、方向感が出にくい面があった。なお、市場では「政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、150円の心理的節目に迫る水準で足踏み状態となっている」との声が聞かれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.69円 - 149.99円
ユーロドル:1.0565ドル - 1.0600ドル
ユーロ円:158.34円 - 158.93円


(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。