ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ユーロドル、神経質

 19日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは神経質な動き。2時時点では1.0597ドルと24時時点(1.0569ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ高水準となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)の発言を受けて上下した米長期金利に付いていく展開が続いた。
 まず、パウエルFRB議長が利上げに対して慎重な姿勢を示し、地政学リスクにも言及すると米10年債利回りは4.89%前後まで低下。ユーロドルは1週間ぶりに1.06ドル台に乗せ、1.0616ドルまでユーロ高ドル安が進行した。
 その後、パウエル議長の発言「現在の政策が引き締め過ぎでないことは明らか」「現時点でのリスクは依然として高いインフレ」などが伝わると、10年債利回りは2007年7月以来の4.992%まで一気に上昇。ユーロドルは1.0557ドル付近まで売り戻された。
 一巡後、再びFRB議長が「利回りの上昇は利上げの必要性低下を意味し得る」と述べると、米長期金利は上昇幅を縮小。ユーロドルは1.0590ドル台まで持ち直した。


 ドル円は伸び悩み。2時時点では149.73円と24時時点(149.92円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。ユーロドル同様に米金利動向に振らされた。149.96円まで日通し高値を更新後に149.70円割れまで下落。その後に149.90円台まで切り返す場面もあったが、米長期金利が上げ幅を縮めるとともに149.70円台まで押し戻された。

 ユーロ円は荒い値動きながらも下値は堅かった。2時時点では158.67円と24時時点(158.45円)と比べて22銭程度のユーロ高水準だった。米金利低下から株高となるのを眺め、158.93円まで上げ足を速めた。その後、米金利上昇からの株安で158.28円まで急ピッチで反落。もっとも、再びダウ平均が三桁高となると158.70円台まで下値を切り上げている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.67円 - 149.96円
ユーロドル:1.0528ドル - 1.0616ドル
ユーロ円:157.69円 - 158.93円


(小針)
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