欧州マーケットダイジェスト・20日 株安・金利低下・ドル失速
(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.83円(20日15時時点比▲0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.76円(△0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0595ドル(△0.0023ドル)
FTSE100種総合株価指数:7402.14(前営業日比▲97.39)
ドイツ株式指数(DAX):14798.47(▲246.76)
10年物英国債利回り:4.651%(▲0.022%)
10年物独国債利回り:2.889%(▲0.042%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲0.2% 0.3%
9月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 ▲0.9% 0.4%
前年比 ▲1.0% ▲1.3%・改
9月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 ▲1.0% 0.6%
前年比 ▲1.2% ▲1.3%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は神経質な動き。植田和男日銀総裁が国内経済や物価について「不確実性は極めて高い」として、「粘り強く金融緩和を継続していく」との方針を改めて表明すると円売り・ドル買いが先行。17時30分前に一時149.99円と3日以来の高値を付けた。
ただ、心理的節目である150円に迫ったことで、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まると一転円買い・ドル売りが優勢となり、一時149.69円まで急落した。もっとも、すぐに149.90円台まで持ち直すなど、神経質な値動きとなった。NY時間に入ると米長期金利の低下などが相場の重しとなり、149.78円付近まで下押しした。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレ率はかなり低下しており、今後も続くはず」と述べたほか、メスター米クリーブランド連銀総裁は「インフレ見通しのリスクは依然として上向き」「あと1回の利上げは自身の見解と一致」などと語った。
・ユーロドルは底堅い。米10年債利回りが一時4.9927%前後と2007年7月以来の高水準を記録するとユーロ売り・ドル買いが先行。21時30分前に1.0565ドルとアジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。
ただ、米10年債利回りが4.89%台まで低下すると全般ドル売りが優勢となり、2時30分前には一時1.0604ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.07まで低下した。
・ユーロ円は158円台半ばから後半でのもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は3日続落し、8月25日以来約2カ月ぶりの安値で取引を終えた。欧米の金利が高い水準で推移していることや、9月英小売売上高が低調な内容となったことなどが相場の重しとなった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は大幅に3日続落し、3月17日以来約7カ月ぶりの安値となった。前日の米国株や本日のアジア株相場が下落すると、投資家心理が悪化。独株にも売りが波及した。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(6.80%安)やザルトリウス(6.80%安)、シーメンス・エナジー(3.33%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。市場では「欧州中央銀行(ECB)が利上げ見送りに傾くとの見方が独国債の買いを誘った」との指摘があった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.83円(20日15時時点比▲0.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.76円(△0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0595ドル(△0.0023ドル)
FTSE100種総合株価指数:7402.14(前営業日比▲97.39)
ドイツ株式指数(DAX):14798.47(▲246.76)
10年物英国債利回り:4.651%(▲0.022%)
10年物独国債利回り:2.889%(▲0.042%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月独生産者物価指数(PPI)
前月比 ▲0.2% 0.3%
9月英小売売上高(自動車燃料含む)
前月比 ▲0.9% 0.4%
前年比 ▲1.0% ▲1.3%・改
9月英小売売上高(自動車燃料除く)
前月比 ▲1.0% 0.6%
前年比 ▲1.2% ▲1.3%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は神経質な動き。植田和男日銀総裁が国内経済や物価について「不確実性は極めて高い」として、「粘り強く金融緩和を継続していく」との方針を改めて表明すると円売り・ドル買いが先行。17時30分前に一時149.99円と3日以来の高値を付けた。
ただ、心理的節目である150円に迫ったことで、政府・日銀による為替介入への警戒感が高まると一転円買い・ドル売りが優勢となり、一時149.69円まで急落した。もっとも、すぐに149.90円台まで持ち直すなど、神経質な値動きとなった。NY時間に入ると米長期金利の低下などが相場の重しとなり、149.78円付近まで下押しした。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレ率はかなり低下しており、今後も続くはず」と述べたほか、メスター米クリーブランド連銀総裁は「インフレ見通しのリスクは依然として上向き」「あと1回の利上げは自身の見解と一致」などと語った。
・ユーロドルは底堅い。米10年債利回りが一時4.9927%前後と2007年7月以来の高水準を記録するとユーロ売り・ドル買いが先行。21時30分前に1.0565ドルとアジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。
ただ、米10年債利回りが4.89%台まで低下すると全般ドル売りが優勢となり、2時30分前には一時1.0604ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.07まで低下した。
・ユーロ円は158円台半ばから後半でのもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は3日続落し、8月25日以来約2カ月ぶりの安値で取引を終えた。欧米の金利が高い水準で推移していることや、9月英小売売上高が低調な内容となったことなどが相場の重しとなった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値下がりした。BPやシェルなどエネルギー株も軟調だった。
・フランクフルト株式相場は大幅に3日続落し、3月17日以来約7カ月ぶりの安値となった。前日の米国株や本日のアジア株相場が下落すると、投資家心理が悪化。独株にも売りが波及した。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(6.80%安)やザルトリウス(6.80%安)、シーメンス・エナジー(3.33%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。市場では「欧州中央銀行(ECB)が利上げ見送りに傾くとの見方が独国債の買いを誘った」との指摘があった。
(中村)