ロンドン為替見通し＝中東情勢に警戒しつつ、英仏独欧の経済指標を見極める展開か

　本日のロンドン為替市場のユーロドルは、26日の欧州中央銀行（ECB）理事会を控えて動きづらい展開の中、中東情勢関連のヘッドラインに警戒しつつ、独仏欧の10月の製造業・サービス業PMI速報値を見極めていく展開となる。
　ポンドドルは、11月2日のイングランド銀行金融政策委員会（MPC）に向けて、9月英雇用統計や10月英製造業・サービス業PMI速報値を見極めることになる。

　10月の独仏欧の製造業・サービス業PMI速報値では、中東情勢の悪影響、原油価格の上昇などが反映された場合のネガティブサプライズに警戒しておきたい。
　26日の欧州中央銀行（ECB）理事会では、政策金利据え置きが見込まれているものの、中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の上昇によるインフレ圧力が高まる可能性があることで、予断を許さない状況が続くことになる。

　9月英雇用統計や6－8月英失業率では、求人件数の減少という労働市場の悪化傾向を確認し、10月英製造業・サービス業PMI速報値では、英国経済のリセッション（景気後退）入りの可能性を確認することになる。
　リスクシナリオは、労働市場の改善や景況感の改善が示された場合であり、11月2日のMPCに向けて、ポンドの買い戻しに繋がることになる。


想定レンジ上限
・ユーロドル：1.0747ドル（日足一目均衡表・雲の下限）
・ユーロ円：160.61円（ピポット・レジスタンス2）
・ポンドドル：1.2337ドル（10/11高値）
・ポンド円：183.82円（10/12高値）

想定レンジ下限
・ユーロドル：1.0587ドル（日足一目均衡表・転換線）
・ユーロ円：158.38円（日足一目均衡表・転換線）
・ポンドドル：1.2143ドル（10/23安値）
・ポンド円： 182.47円（日足一目均衡表・転換線）


（山下）