NY為替見通し=本日からのFOMC控え動意薄、中東情勢や米経済指標に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、日銀金融政策決定会合を受けて底堅い展開が予想されるものの、本日から明日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて上値は限定的だと思われる。
ドル円は、本日の日銀金融政策決定会合の結果を受けて、ドル高・円安方向に推移しており、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたい。また、引き続き中東情勢に関するヘッドラインには要警戒となる。
10月米シカゴ購買部協会景気指数の予想は45.0、10月米消費者信頼感指数の予想は100.0となっているものの、FOMCを控えて、大幅なネガティブサプライズにならない限り、市場への影響は限定的だと思われる。
FOMCでは、現状のFF金利誘導目標5.25-50%の据え置きが見込まれており、ドット・プロット(金利予測分布図)が想定している5.60%(※FF金利誘導目標5.50-75%)への引き上げは、米下院での2024年予算案の成立や中東情勢の行方を見極めた後となると思われる。
また、明日は、米財務省が四半期定例入札を発表することで、政策金利の据え置きが予想されているFOMCよりも重要視されている。
市場では、1140億ドル規模と予想されており、中長期債の発行規模を約2年半ぶりに引き上げた8月(1030億ドル)と同ペースの増額を見込んでいる。
中長期債の発行増額は、上昇基調にある中長期債の利回りをさらに押し上げる要因となり、長期債利回り上昇に伴ってインフレ抑制のための追加利上げの必要性が減じる可能性を高めることになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2022年10月21日の高値の151.95円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、10月30日の高値の149.85円。
(山下)
ドル円は、本日の日銀金融政策決定会合の結果を受けて、ドル高・円安方向に推移しており、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたい。また、引き続き中東情勢に関するヘッドラインには要警戒となる。
10月米シカゴ購買部協会景気指数の予想は45.0、10月米消費者信頼感指数の予想は100.0となっているものの、FOMCを控えて、大幅なネガティブサプライズにならない限り、市場への影響は限定的だと思われる。
FOMCでは、現状のFF金利誘導目標5.25-50%の据え置きが見込まれており、ドット・プロット(金利予測分布図)が想定している5.60%(※FF金利誘導目標5.50-75%)への引き上げは、米下院での2024年予算案の成立や中東情勢の行方を見極めた後となると思われる。
また、明日は、米財務省が四半期定例入札を発表することで、政策金利の据え置きが予想されているFOMCよりも重要視されている。
市場では、1140億ドル規模と予想されており、中長期債の発行規模を約2年半ぶりに引き上げた8月(1030億ドル)と同ペースの増額を見込んでいる。
中長期債の発行増額は、上昇基調にある中長期債の利回りをさらに押し上げる要因となり、長期債利回り上昇に伴ってインフレ抑制のための追加利上げの必要性が減じる可能性を高めることになる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2022年10月21日の高値の151.95円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、10月30日の高値の149.85円。
(山下)