欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、年初来高値を更新

 31日の欧州外国為替市場でドル円は続伸。22時時点では150.93円と20時時点(150.68円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。日銀金融政策決定会合や植田日銀総裁の発言を受けた円売りが続いており、一時150.98円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新した。

 ユーロドルは失速。22時時点では1.0623ドルと20時時点(1.0664ドル)と比べて0.0041ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ圏7-9月域内総生産(GDP)が前期比マイナス成長に落ち込み、10月のインフレ率が前年比+2.9%まで低下したことを受けて、ユーロ買いが一服。また、米長期金利が下げ幅を縮小する動きになるとドルに買い戻しが入り、1.0675ドルを高値に1.06ドル前半に押し戻された。
 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「ターミナルレート(利上げの最終到達点)に到達したと思われる」と述べた。

 ユーロ円は上昇が一服。22時時点では160.34円と20時時点(160.69円)と比べて35銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの失速が重しとなり、160.85円を高値に上昇が一服し、160.30円台に上値を切り下げた。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.98円
ユーロドル:1.0591ドル - 1.0675ドル
ユーロ円:158.12円 - 160.85円



(山下)
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