1日香港株=方向感乏しいか、FRB議長会見控え様子見

 1日の香港市場は方向感に乏しい相場か。米連邦公開市場委員会(FOMC)の後に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が開く会見から、今後の米金融政策の姿勢を見極めたいとして様子見気分が広がりそうだ。イスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突が拡大していると伝わる中、中東の地政学リスクも引き続き警戒されるだろう。半面、前日に米原油先物相場が下落したことで、原油高による景気悪化懸念が後退すれば、地合いの改善につながる。

 前日のハンセン指数は3日ぶりに反落した。同日朝方に中国国家統計局が発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が2カ月ぶりに景況感の境目である50を下回り、投資家心理が悪化した。もっとも、ハンセン指数は心理的節目の17000ポイントに近い水準では下げ渋っており、きょうも同節目が下値支持線として意識されると予想する。きょう午前には英IHSマークイットが10月の財新中国製造業PMIを発表する。

 10月31日のNY株式相場はダウ平均が続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。本土系金融株の中国平安保険(02318)と中国建設銀行(00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、取引所運営の香港証券取引所(00388)が香港終値を下回った。一方、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)が上回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。