欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 2日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では149.98円と20時時点(150.35円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。対欧州通貨でドル売りが加速したことや、米10年債利回りが4.63%近辺まで大幅低下したことが重しとなり、149.96円まで下押した。先週の新規失業保険申請件数が21.7万件と発表され、予想の21.0万件を上回り、労働市場の悪化が示唆されたことも嫌気された。

 ユーロドルは強含み。22時時点では1.0664ドルと20時時点(1.0634ドル)と比べて0.0030ドル程度のユーロ高水準だった。ポンドドルの上昇や米長期金利の低下を受けて、一時1.0668ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は小幅高。22時時点では159.95円と20時時点(159.89円)と比べて6銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇を受けて、一時160.06円まで上値を伸ばしたものの、ドル円の下落で上値は限定的だった。

 ポンドドルは、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)で予想通りに政策金利が5.25%に据え置かれたものの、当分の間、景気抑制的な政策の必要性が言及されたことで、1.2225ドルまで上値を伸ばした。しかし、ベイリー英中銀(BOE)総裁が、抑制的な政策は長く維持すべきでない、と述べたことで、上値は限定的だった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.96円 - 150.97円
ユーロドル:1.0568ドル - 1.0668ドル
ユーロ円:159.07円 - 160.06円



(山下)
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