NYマーケットダイジェスト・7日 株高・金利低下・ドル小幅高

(7日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.37円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.90円(△0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0700ドル(▲0.0018ドル)
ダウ工業株30種平均:34152.60ドル(△56.74ドル)
ナスダック総合株価指数:13639.86(△121.08)
10年物米国債利回り:4.56%(▲0.08%)
WTI原油先物12月限:1バレル=77.37ドル(▲3.45ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1973.5ドル(▲15.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
9月米貿易収支          615億ドルの赤字 587億ドルの赤字・改
9月米消費者信用残高        ▲90.6億ドル  ▲157.9億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは続落。弱い独鉱工業生産を手掛かりに独長期金利が低下し、欧米金利差を意識した売りが先行した。23時30分過ぎには一時1.0664ドルまで本日安値を更新。もっとも、その後は米長期金利が低下幅を拡大したことでドル買い戻しの動きが和らいだため、1.07ドル台を回復するなど下げ止まった。

・ドル円は続伸。対欧州通貨などでドル高が進んだ流れに沿って、23時30分過ぎに150.69円まで本日高値を更新した。その後は米長期金利の低下幅拡大を受け、150.30円台まで調整が入るなどやや上値が重くなった。
 なお、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は「依然として追加利上げが必要になると見込んでいる」との見解を示したほか、複数のFRB高官からインフレを警戒するコメントが伝わったが、相場への影響は限られた。

・ユーロ円は4日続伸。欧州時間には独経済指標の悪化を背景にしたユーロ売りが先行し、一時160.43円まで値を下げる場面があった。NY時間に入るとドル円の上昇につれて下げ渋る展開に。ただ、本日も総じてドル絡みの取引が中心であったため、次第に160円台後半で方向感が乏しくなった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は7日続伸。米長期金利が低下したことで株式の相対的な割高感が和らぎ、高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に買いが広がった。もっとも、昨日まで6日続伸となっていることもあって利益確定売りなども出やすく、積極的に上値を試す展開にはならなかった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は8日続伸した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反発。欧州国債利回りが低下したことで米国債にも買いが波及。また、この日実施された3年物入札は「無難」と受け止められたが、懸念したほど悪くないとの見方から、入札後には債券買いで反応した。

・原油先物相場は大幅反落。為替市場でドル高が進み、ドル建ての原油は割高感が生じ売りに押された。また、エネルギー消費大国の中国の原油需要の先行き不透明感が増していることや、今月から年末まで中国の製油所稼働率が低下するとの見込みも原油相場の上値を圧迫した。

・金先物相場は続落。為替相場でドル高が優勢となり、ドル建ての金は割高感から売りに押された。また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が依然としてインフレ高への警戒感を示し、利上げ休止に慎重姿勢を示したことも金の調整売りを強めた。

(岩間)
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